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【学習塾ESCA授業報告】SDGsオンライン英語セッションプログラムレポート



茗荷谷の個別指導学習塾ESCA講師の佐久間です。

本稿では、2021年度にスタートしたSDGs英語セッションの授業の様子について紹介したいと思います。

SDGs英語セッションは、「ツールではなくコミュニケーションとしての英語を学ぶ」という理念のもと、代表の岸田が設置したプログラムです。

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本プログラムでは、社会課題について探求し、英語で発表して生徒と講師共に議論しています。

 

SDGs英語セッションの狙い


1.国際的な場で活躍するための練習


今年度の生徒は基礎的な英語力が高かったため、その英語力を応用段階に持ってくることを目標にしています。そこで、大学進学や留学の際に、自信をもって授業・研究や課外活動ができるように、英語でのディスカッションの練習としています。

具体的には、

・言語化力(情報発信力)

海外では発言することが参加している意思表示でもあり、(最近は発言至上主義的な考え方を見直し、色々なスタイルで多くの人の議論を汲み取ろうといった動きもありますが)どのような内容でも多く発言することで議論を深めるきっかけになります。身についたら一生役に立つスキルです。

・傾聴力

話す相手のコミュニケーションスタイル(結論が先なのか、結論は最後に来るのか、大事な点はどのように強調してくるのか等)はその人の出身文化や学問分野によって違います。それを踏まえて話を理解することも英語応用力のうちの一つです。

・多様性

人と違う意見を論拠を持って言うことで、お互い新たな視点に気づくなどディスカッションを深めることができます。

 

プログラム参加者(中2)が作成したプレゼン資料の一部



 

 

2.国際的な課題発見力


SDGsは国際的な課題です。自分の今の生活の範囲には影響が見えていない課題について理解することや、自分の考えた解決策がその課題に合っているかを検証するには、情報を多様な手段で収集する必要があります。

そこで、調べる際には国際機関の出す情報、民間企業が出す情報、ニュース記事や動画、学術機関のレポートなど様々な資料に触れる機会を設けています。また、写真も特に海外で顕著な課題を理解する際には便利です。

 

3.問題解決力


セッションの後半では解決策の提案も行いますが、この際解決策の効果や説得力を上げるためには論拠を組み立てることが重要です。

そのために、やや専門的な内容にも踏み込んで調査することや、ディスカッションを利用してアイディアを募り深めること、実験なども行っています。限られた時間では難しいことですが、講師もできる限りのサポートをして高度な内容を目指しています。

 

プログラム上半期の内容紹介


初回


初回は講師の自己紹介とSDGsの全体像について確認しました。

SDGsは

①明確な共通目標

②世界のすべての国が取り組む

③多くのステークホルダーの合意が取れた点

において画期的ですが、その前身としてもブルントラント報告書と呼ばれるOur Common Future (1987) 、Agenda21(1992)やMillennium Development Goals(2000)があり、持続可能な開発は長い間議論されていました。

過去に議論されていた「持続可能な開発」の定義とSDGsでの持続可能性の定義も比べ、変遷を追いました。

 

第2回以降


第2回目以降は順番に各回1人ずつ10-20分でプレゼンを行い、発表者が用意したDiscussion Questionに基づいてディスカッション(20-30分程度)します。Discussion Questionは発表者が自身のテーマについて調べている時に持った疑問などを基に3問程度持っていきます。

最初のプレゼンでは、各々SDGsのゴールを一つ選び、その中のターゲットや重要なキーワードについて調べ発表しました。ターゲットは各ゴールをより詳細な目標・取り組み項目に分けたものです。

今年度はゴール6のClean Water and Sanitationとゴール2のZero Hungerをそれぞれの参加者が取り上げました。

例えば、ゴール6 Waterでは、水の”universal and equitable access”や”adequate and equitable sanitation”について、ここでの”平等”とはどのような基準を指しているのかを確認しました。

また、ゴール2 Zero Hungerでは、世界の穀物供給量を人口で割れば一人当たりのカロリー供給量は足りているはずであることに着目し、食糧を十分得られない人がいる食糧システムの課題について整理してくれました。

 

前半のディスカッションで取り上げた点


【Water】

・What can we do in Japan to provide safe water in developing countries?

・Is it possible to make the system of stable water access all over the world?

・What is important thing to spread the information about global water problem in Japan?

【Hunger】

・What kind of system do you want the government to make in order to reduce food loss?

・What is a good way to distribute surplus food to poor country?

・What can we do as an individual to contribute to achieve “zero hunger”?

政策・個人・技術がそれぞれ貢献できる部分や、課題の重要性をどう市民に伝えるかについてアイディアを出し合いました。

そうすると、水も食糧も共に輸送の難しさや、気候変動による不安定な供給が大きな課題として浮かび上がりました。

また、技術支援や国内での意識(awareness)の向上、行動変容を促す政策など直接的・間接的なアプローチ両方について議論しました。

 

後半のディスカッションで取り上げた点


次に、各ゴールの中でも特に関心を持った課題と現状行われている取り組みについて取り上げました。

ゴール6Waterでは、途上国での都市環境と水衛生事情の関係性について、現状行われているNGO活動や国内の企業が途上国で展開している簡易トイレについてプレゼンしてもらいました。

ゴール2Zero Hungerでは、貧困と栄養不足の関係についてと、World Food Programme(国連の人道支援団体)の活動についてプレゼンしてもらいました。

ディスカッションでは以下の点を取り上げました。

【Water】

What we can do in our life to solve water problem?

What is important to prepare for the water problem after disaster?

【Hunger】

Is any action taken in Japan to achieve zero hunger?

Today I talked about children in developing countries. However, there are children who suffer from malnutrition in Japan too. What can we do to help them?

国際的な課題と取り組みを調べた上で国内の課題や私たちが日々できることについて話しました。

既存の取り組みでももっとできることはないか、例えば子ども食堂が近年広がりを見せていますが、必要としている人(親側・子供側両方に)子ども食堂の情報を届けるために、子育て世代が良く訪れる場所での情報提供ができないかといった案が出ました。

この回では社会課題の繋がりや、既存の取り組みで不十分な点について考え、次の解決策を提案する回につなげていきます。

 

最後に


いかがでしたでしょうか。英語は文法や単語を学ぶだけではコミュニケーションを取ることができません。SDGs英語セッションでは、言語化力、傾聴力、多様性というテーマを英語で扱うことで、英語のコミュニケーション能力を向上させる狙いがあります。

文章だけでは分かりにくい点もあるかと思いますが、ご興味を持っていただけたら、無料でリモート参加も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちらから。
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