Blog 合格者体験記
【受験生必見】難関大合格者の生活リズム(現役編その2)
個別指導学習塾ESCA茗荷谷校の講師、中嶋です。本稿では私の高校3年生時の生活リズム・ルーティンについてご紹介したいと思います。
私は高校3年生の春まで硬式テニス部で部活動を行っていました。ここでは部活を引退する前の平日と休日、引退後の平日と休日に分けてご紹介したいと思います。正直、部活を引退するまでは、部活に振り切っていたため、勉強はかなりサボっていた自分がいました。もちろん、引退後はそれなりに勉学にも打ち込みましたが、部活をしていて勉強時間がなかなか取れない、短期集中型の受験生の生活リズムが知りたいという方の参考になればと思います。
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講師(中嶋拓斗) 基本情報
志望校:東京大学文科Ⅱ類
合格校:慶應義塾大学商学部
勉強していた教科:英語、数学、現代文、古文、漢文、世界史、地理、化学基礎、生物基礎
得意だった科目:英語、地理
苦手だった科目:現代文
平日(部活あり)
7:00 | 起床・準備 |
7:30 | 登校(学校着) |
朝練 | |
9:00 | 授業 |
16:00 | 部活 |
19:00 | 部活終了 |
19:30 | 帰宅 |
風呂・夕飯・自由時間 | |
22:00 | 勉強or自由時間 |
24:30 | 就寝 |
所謂、普通の部活生の日常だったと思います。私の場合、家から学校まで自転車で5分程度だったため、登下校でのタイムロスを感じることはあまりありませんでした。そのため、時折、家に帰ってからすぐ仮眠をとってしまうこともありました。
また、高校三年生になると、周りが休み時間も図書館や教室で自習する光景を目にするようになりましたが、私はそれを横目に、のほほんと漫画を読んだりするなど、友人とだらだらと過ごしていました。ただし、こんな私でも受験に対する焦りがあったからか、数時間ではあるものの、集中して基本的なことを勉強していました。
この時期一番大切にしていたことは、英数国の基礎力をしっかりと身に着けることです。私の通っていた学校では、どの科目も一切宿題が出されませんでした。逆に言えば、生徒たちに全て任されていたため、自力で実力を伸ばしていく必要性がありました。
その点、自学自習しやすい環境にあったため、わからないことは先生に質問するものの、基本的には自分自身で学習を進めていきました。正直周りの生徒と比較した時、学習時間は圧倒的に少なかったですが、高1、高2で確実に基礎力を固めていたことで、学力にそれほど差はついていませんでした。
毎週日曜日が部活休みでした。しかし、日頃の疲れや遊びたい思いから、勉強には取り組めていませんでした。ただし、それでも主要三科目の基礎的な学習は、怠ることはありませんでした。また自分だけだと、すぐ自分に甘え、さぼろうとするところがあるので、仲の良い友人と一緒に個別自習室に通っていました。
休日(部活あり)
8:00 | 起床・準備 |
9:00 | 登校(学校着) |
部活 | |
14:00 | 部活終了 |
15:00 | 自習室or自由時間 |
21:00 | 帰宅 |
夕飯・風呂・自由時間 | |
24:00 | 就寝 |
引退するまでの休日は、約半日部活がありました。部活終わりに勉強しようと思えば、勉強できましたが、なんとか自習室に通えても、そこで仮眠してしまうことも多々ありました。また、部活終わりの解放感から、そのまま遊んでしまうこともありました。ただ、基本的にはしがみついてでも自習室に通うように心がけ、その日中にここまではやろうとノルマをつくって、誘惑を乗り越えていました。
このとき、なるべく友人と自習室に通うようにし、周りでいい意味でけん制し合うようにしていました。(これがたまに逆効果で、遊びに切り替わってしまうこともありましたが、まず「自習室に通う」というルーティンの構築には役に立ちました。)
最初の2週間くらいは自習室に通う、次の2週間でその日の勉強ノルマ達成、その後は勉強時間を増やしていく、という具合に、1〜2週間程度で目標のハードルを上げていくのが良いと思います。
いつまでも集中せずにただ自習室に通う、塾に行くというのは時間の無駄でしかありませんし、あまりハードルを上げる期間を長く取りすぎても、逆に低い目標レベルでのルーティンが構築されてしまうので、基本的には自分に厳しい目標(友達や先生と評価するのがいいかもしれません)を設定しましょう。
次に部活引退後のルーティンを紹介したいと思います。部活動が終わっても、文化祭や体育祭など楽しい学事イベントが連続します。しかし、秋は受験生にとっても佳境に差し掛かる時期です。もちろん、青春のイベントは大切ですが、これまでのつけを取り返そうと思い、メリハリをつけて猛勉強しました。
平日(部活なし)
7:45 | 起床・準備 |
8:30 | 登校(学校着) |
9:00 | 授業 |
16:00 | 勉強 |
20:00 | 帰宅 |
夕飯・風呂・休憩 | |
21:30 | 勉強 |
25:00 | 就寝(時折27:00~28:00くらいまで勉強) |
忙しかった部活も終わり、本格的に受験勉強が始まりました。これまで数時間にとどまっていた勉強時間が1日合計約7時間になりました。
あまり勉強時間を意識したことはありませんでしたが、基礎が出来てきておかげで勉強もわかるようになり、楽しくなってきた結果、のめり込むように夜中まで勉強していたこともありました。(この時、これほど頑張っている自分が偉い的な点にエクスタシーを感じていたことも、恥ずかしながらあります。)
また、私は家の場合、youtubeなど他の誘惑につられ、集中できなかったので、大手予備校の自習室にかじりついて、なんとか勉強時間を確保していました。
正直、勉強時間を意識したことがないため、ランナーズハイのような感覚をもっていたときは、ぶっ通しで何時間でも勉強していました。逆に、なかなかスイッチが入らなかったときは、とことん遊びに振り切り、翌日の罪悪感に期待していました。(翌日はさすがに周りから言われたこともあり、勉強に専念できました。)
オンとオフの切り替えを、私の中で一番大切にしていました。勉強に対してモチベーションを維持するといった思考に私はなりませんでした。「どうせやらなきゃ大学にいけない」ぐらいの気持ちで、勉強に取り組んでいました。この時期は文化祭などの学校行事の準備が、ある種良い息抜きになるので、あまり息抜きの仕方などを気にしなくてもいいと思っています。
これを言ってしまうと元も子もないのですが、難関大に合格するような人は「勉強に対してモチベーションを維持する」という感覚がないように思います。学習塾ESCAの講師や、大学の友人にもヒアリングしてみましたが、ほとんどの人は口を揃えて「集中のムラはあったにせよ、勉強に対するモチベーション維持に注意を払ったことはない」と言います。
目の前の勉強に対するモチベーションではなく、大学合格やその先(将来の夢)に対して強いモチベーションを持っている人が合格を勝ち取ります。
休日(部活なし)
8:30 | 起床・準備 |
9:30 | 塾到着 |
勉強 | |
12:00 | 昼食(昼食後、仮眠を少々) |
勉強 | |
18:00 | 夕飯 |
勉強 | |
22:30 | 帰宅 |
風呂、自習 | |
24:30 | 就寝 |
休日の合計勉強時間は約12時間でした。友人と毎朝どの程度までその日のうちに進めるか決めた上で、自習室にこもりました。
疲労感を覚えたら、勉強の適所に塾の近くをウロウロするなど休憩時間を入れていました。正直、たまに勉強する気が全く起きず、一日かけて京都などを放浪したこともありました。しかし、基本的には自習室で気のすむまで勉強していました。
私の場合、世界史や地理・英語など暗記や平易な読解が基本的になりやすい科目に関しては、昼以降に学習していました。また、思考する必要がある数学や現代文は、午前に取り組んでいました。
ここまでくると、どんな受験生でも勉強時間を確保してくるので、勉強量で差をつけることはできません。逆転の鍵は「勉強の質」になってくるので、今の勉強法に疑問や不安を感じている場合は、学校の先生や塾に行くなどの対策が必要だと思います。
※友人に相談してもいいのですが、やはりそこはプロに聞くのが確実です。
まとめ
本稿では、私の高校三年生時代のルーティンを紹介しました。私のルーティンはごく一例にすぎません。実際、多くの受験生がそれなりの学習時間を確保し、メリハリのある学習を進めてきています。
その点、私は少し特殊で、周りから比べると勉強時間は少ない方だったと思います。逆に言えば、私のルーティンよりも勉強していない難関大志望の学生は、かなり深刻に捉えるべきだと思います。実際私は浪人していますし、「現役生でやり切ったか」と問われると些か自信がありません。
受験生になると、周りが想像以上に受験に煽られ、勉強と格闘しています。それでも、一度きりの高校生活を後悔しないためにも、どうか勉強だけで終わる高校生活でおえないよう、毎日を充実なものにしてほしいと思います。
勉強法などに不安があればお気軽に学習塾ESCAの無料相談にお問い合わせください!お待ちしております。
また、学習塾ESCAのインスタもありますので、勉強の参考にしてみてください!
その他勉強法などに関しては過去記事もご参照ください。
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