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【数学/英語】学習塾ESCA塾長が解説する高校生向け偏差値別勉強法


個別指導学習塾ESCAの茗荷谷校の岸田です。
私は現在、個別指導学習塾を営んでいますが、中学2年生まではそれはひどい成績を取っていました。
中1の期末テストでは、分数の和差算、割り算の筆算ができず、英語もABCの小文字が書けないというくらいの体たらくでした。

そんな私でも、最終的には東京大学に合格することができました。学生時代から学習塾のアルバイトをし、社会に出てからも学習塾を経営する中で、「最初から成績が良い」人の勉強における意識と、「底辺から成績が伸びる」人の勉強における意識というのは少し異なっていることに気づきました。

よって、本稿では「底辺から成績を伸ばす勉強法とその意識」について主要科目である英語と数学を例に勉強法を公開したいと思います。

 

前提条件


まず、成績を上げるには自分自身の中に「成績を上げたい」というモチベーションがなければ無理です。塾や予備校に行けば成績は上がると勘違いしている人が散見されますが、実際に覚えたり考えたり、そしてテストを受けるのは本人です。我々にできるのはスキルの伝授や、進捗管理、そして目標に向かって少し背中を押すことだけです。

まずはこの意識を自分で持っているか、親にやらされているだけではないか、というところを自問自答してください。モチベーションなき勉強はこの世で最も無駄な時間の一つです。

もちろんこの記事を読んでくださっている方にとっては、上記のような確認は全く不要であったかと思います。それでは、実際どのように勉強していくのかを具体例を交えて説明していきましょう。

 

<偏差値50以下>基礎に対する意識を変える


英語








・中学範囲の単語、熟語から復習する
(おすすめ参考書:システム英単語中学版、ターゲット英熟語など)
・高校範囲の参考書で中学範囲の文法を復習しながら進める
(おすすめ参考書:大岩のいちばんはじめ英文法【超基礎文法編】など)

※必ずインプットだけではなく、覚えているかどうか、使えるかどうかを確認するために問題を解く、またはテストを行う

数学








・各単元で登場する定義や定理、式変形、四則演算などを覚える
(おすすめ問題集:学校問題集、基礎問題精講、ベイシスなど)
・各単元の計算問題のみを手が止まらないレベルになるまで繰り返す
(おすすめ問題集:学校の問題集の各単元計算問題A問題のみ)
・計算に慣れてきたら学校の問題集(または上記オススメ問題集)のA問題を繰り返し練習

※市販の問題集は計算問題の問題数が少ないので、学校で配られるものがオススメ
※同じ問題でもいいので計算は繰り返し練習する。成績優秀者で計算ができない人はいません!

まずは偏差値が50以下の人の勉強法です。私も中1の終わりまで、高2の中盤まではこの偏差値帯に属していました。(高2の頃はギリギリ50未満くらいでしたが)

この偏差値帯に属しており、かつ大学受験へのモチベーションを少しでも持っている人は、なんとか点数をあげようと焦っている人が多いと思います

その結果、自分のレベルに合っていない問題(学校の課題や、それ以上にハイレベルな問題)をこなそうと躍起になっている人が多いと思います。

しかし、この偏差値帯にいる人がそのレベルの問題をこなすのは、非効率と言わざるを得ません。まずは上記の通り、基礎に力を入れるようにしてください。

また、この偏差値帯の人は、勉強を「作業」として捉えていることが多いです。この意識が、最初から勉強ができる人は自然にできています。もし自分が底辺にいて、成績アップを目論んでいるのであれば、まずこの意識から変えなければなりません。

勉強は「こなすこと」が重要なのではなく、「できるようになること」が重要です。問題集を全部解く!という意識ではなく、同じ問題を何度も解き直して、考えなくてもできるくらいまでやりこんでください。

 

<偏差値50~65>解法ストックをなるべく多く定着させる


英語








・共通テストレベルの単語、熟語を習得する
(おすすめ参考書:システム英単語、速単、解体英熟語など)
・高校範囲の問題集で文法事項を復習する
(おすすめ参考書:学校の問題集、ネクストステージなど)
・ある程度の長さの英文で英文解釈を行う
(おすすめ参考書:英文解釈の技術入門編、基礎編、基礎英文問題精講など)

※必ずインプットだけではなく、覚えているかどうか、使えるかどうかを確認するために問題を解く、またはテストを行う

数学








・各単元の計算問題(やや難問含む)で手が止まらないかどうかをチェックする
(おすすめ問題集:学校の問題集の各単元計算問題B問題も含む)
・基本解法(知らないと問題に手が出ない解法)を定着させる
(おすすめ問題集:学校の問題集のB問題まで)
・受験用の典型解法(パターン解法)を定着させる
(おすすめ問題集:黄色チャート、チェックアンドリピートなど)

※必ずインプットだけではなく、覚えているかどうか、使えるかどうかを確認するために問題を解く、またはテストを行う
解法を「覚えている」と「定着している」は別物!思い出そうとしなくても解けるように

この偏差値帯にいる人は、基礎が全くわかっていないわけではありません。しかし、十分に基礎が定着しているか(感覚的に使いこなせているか)と言われれば、些か不安があります。よって、まずは基礎事項を題材として、覚える、できるという次のステップである、「定着」をテーマにしましょう。

そして、感覚的に基礎事項が使いこなせるようになったら、次は典型解法、有名問題に手をつけましょう。典型解法は問題文にキーワードがあるので、キーワードと解法を結びつける意識で習得すると良いです。

解法が定着すると「これを聞いてるな」、「これを使わせたいんだな」というのが問題文を見てわかるようになってきます。このレベルになると、偏差値は60〜65程度になるかと思いますので、時期を見て次のステップに進むようにしましょう。

<偏差値65以上>解放ストックを組み合わせる/応用する


英語








・共通テストレベルから二次レベルの単語、熟語を習得する
(おすすめ参考書:リンガメタリカ、速単(上級)、解体英熟語など)
・文法は問題集ベースでアウトプットしながら精度をあげる
(おすすめ参考書:ネクストステージ、桐原1000など)
・英文解釈や長文はある程度の難問に手を出す
(おすすめ参考書:英文解釈の技術(実践)、英文長文問題精講、やっておきたい500、700など)

※読解のスピード感、英語特有の感覚を習得することを意識しよう
※作問者の意図を汲み取りながら問題に取り組もう(重要構文、文法事項など)

数学








・ポイントを絞った問題集で抜けている単元を確認する
(おすすめ問題集:松田のタイプ100、文系数学重要事項(理系にもおすすめ)など)
・合否が分かれる問題+αの問題の解法パターン、思考パターンを定着させる
(おすすめ問題集:青チャートなど)
※医学部、難関大受験で数学を得点源にしたい人は赤チャートなどを用いてもよい
・実践系(過去問系)問題集で難問に対するアプローチに慣れる
(おすすめ問題集:プラチカ、スタ演(数Ⅲのみ)、優しい理系数学、過去問系問題集)

※自分の持っている解法を用いて難問にアプローチすることに慣れよう
※作問者の意図を読み取り、誘導にうまく乗れるように意識しよう

この偏差値帯に属する方は、すでに基本解法のほとんどが、ある程度定着しているはずです。

これは、学校で配られる問題集や、共通テストレベルの問題であれば、問題を見た瞬間に「あ、このアプローチだな」「これを聞いているな」ということが分かる、あるいは特段意識しなくても基本的な問題は解けるというレベルです。

しかし、偏差帯65ギリギリの人は、まだ基本解法の定着に漏れがあるレベルです。まずは英語、数学共に、要点を絞った問題集で自分の苦手単元をチェックしましょう。

基本事項をまとめた問題集(ネクストステージやチャートなど)で、見たことがない問題がない状態になれば、次のステップに進みましょう。最終的なステップは、これまで自分に定着させた解法を組み合わせて、実際の入試問題に挑むことです。

自分の解放ストックからスムーズに知識が取り出せるかどうかを確認しながら勉強しましょう。

まとめ


いかがでしたでしょうか。もちろん、これは私個人の実例をもとにした一例であり、時期によっては過去問を優先したりもします。

もちろん、狙う大学の偏差値にもよりますが、イメージとしては、夏〜秋までにこの作業を終えられれば良いと思います。人によって過去問に取り掛かる時期はさまざまですが、秋から冬にかけて過去問をスタートするのが一般的です。

個人的には、通常の現役生は過去問に取り掛かる時期は冬(11月中旬以降から12月上旬)で良いと思います。ただし、目標の大学に届きそうにない、チャレンジ校扱いである、と言った場合には、過去問を集中的にやり込ませて、とにかくワンチャンスをものにするということもあります。

繰り返しになりますが、ここに記載したのはあくまで一例であり、取り組み方は千差万別です。

もし個人的にカリキュラムを作成して欲しい、学習管理をして欲しいという方は、ぜひ一度学習塾ESCAの無料相談にお越しください。

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参考書レビューもご覧ください。
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