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難関大学合格のためのおすすめ参考書(キムタツ英語リスニング)


個別指導学習塾ESCA茗荷谷校の講師、中嶋です。本稿では私が大学受験生の時に用いていた参考書の一つである、「キムタツ英語リスニング」のレビューを行います。

「キムタツ英語リスニング」は、東大での二次試験突破の際に求められるリスニング力強化を目指した参考書です。

東大では、文理ともに英語(120点)中30点がリスニングに配点されています。実際の東大入試のリスニングでは、5分程度の長文を3セットこなします。体力的にハードであるとともに、部分的な聞き方ではとても対応できないと言えます。実際、東大合格者の多くは、このリスニングで配点の8割近い点数をマークしています。従って、本番で合格点を取るためにも、まずは5分の文章の概要をしっかりと耳で把握することが大切です。

二次試験向けのリスニング系の教材は、この「キムタツ英語リスニング」以外に類書が基本的にはありません。従って、東大受験を控える受験生は、ぜひこの「キムタツ英語リスニング」に取り組んでみましょう。

 

講師(中嶋拓斗) 基本情報

志望校:東京大学文科Ⅱ類

合格校:慶應義塾大学商学部

勉強していた教科:英語、数学、現代文、古文、漢文、世界史、地理、化学基礎、生物基礎

得意だった科目:英語、地理

苦手だった科目:現代文、数学

参考書を用いていた時期:高3秋

 

この参考書をおすすめする理由


3の秋、全国模試で英語の偏差値が73前後になりました。しかしながら、東大模試では、夏・秋ともにリスニングが配点の1/4を占めると分かっていたのにもかかわらず、特段なにもせずにいたため、あまり高得点を取ることが出来ませんでした。これをきっかけに、リスニングを伸ばす目的で、この「キムタツ英語リスニング」に着手しました。

このテキストはリスニングのレベル別に3つのステージに分かれています。リスニングが苦手な人が、基礎から効率的に最難関大学レベルのリスニングができるようになる道筋が一冊の中に詰まっています。リスニングは成績向上が具体的に見えにくく、勉強時間もあまりかけたくない(複数の問題集に手を出しづらい)単元の一つだと思います。

成績向上が具体的に見えにくいということは、「いつ次のレベルの問題集に取り掛かっていいかが分かりにくい」ということの裏返しでもあります。キムタツ英語リスニングでは1冊の中でステージごとにレベルが上がっていくのを実感できるので、勉強の効果が見えやすいです。

この1冊で効率的にリスニング対策を完成させて欲しいという思いでお薦めさせていただきます。

 

「キムタツ英語リスニング」


・概要





























対象 特に東大を志望している受験生
目的 レベル別学習で最終的に東大リスニングの合格者平均以上をとる
範囲 リスニング
使用時期 高3秋〜冬
難易度 東大レベル

BASIC・無印・SUPERの三種類で構成

「キムタツ英語リスニング」は、BASIC・無印・SUPERの三種類で構成されています。共通テストで90%近く取れている場合、BASICは必要ないと思います。ほかに、鉄緑会から出版されているリスニング問題集もありますが、リスニング向上を目指すというより、実践力を高める意味合いが強いものになっています。従って、東大模試でリスニングでの得点が20点(30点中)に行かない場合、キムタツ英語リスニングのBASICからじっくりと鍛えていくことが重要でしょう。

無印のキムタツ英語リスニング(中級レベル)が、一番本番に近い難易度になっています。この中級レベルを確実に仕上げ、本番で30点中24点を確実に確保することを目指しましょう。

また、SUPERは本番で28点を目指す方が取り組む問題集になります。そのため、英作文や小説など他に課題がある人は、そちらを先決させましょう。

 

・取り組み方


(A)問題集への姿勢

素直に問題集の指示に従って、解答していきましょう。一通り解いたらもう使わないといった一回切りの使い方は非常にもったいないです。何回解いたらいいかという話ではありませんが、文章を覚えてしまうほどに、何度も聞き込むことが、リスニング力強化の第一歩です。

 

(B)問題への姿勢

初めのうちは、時間を気にせず何度でも音声を聞いてよいので、自分の中で納得のいく解答を出しましょう。その際、根拠が何だったかを気にしながら、選択肢を選びましょう。ある程度リスニングが得意になってきたら、きちんと時間を気にしながら、出来れば本番同様2回で聞き切るようにしましょう。

 

・復習方法


リスニングが苦手な人は、必ずディクテーションをしましょう。とはいうものの、5分程度流れる音声を全て書き取るのは時間がかかります。そこで、自分が好きな部分(1分程度)をセレクトしたうえで、耳に聞こえる文章を書きとってください。最初は、アプリなどを使って、0.8倍速などから始めても構いません。とにかく何回も同じ部分をリピートして、自分の中でこれがスクリプトだといえるものを書き上げましょう。

また、リスニングがある程度出来る方は、シャドーイングをしましょう。音声に続いて復唱することを、シャドーイングと呼びます。何回やればいいかというのは議論の外で、自分がそのスクリプトを覚えたといえるほどには体にしみこませながら、声に出して復唱すると、リスニングが飛躍的に伸びるでしょう。

シャドーイングをする際、だんだん等倍の速さになれてきたら、1.2倍速など少しずつスピードをあげてシャドーイングをしてみましょう。あまりに高速にする必要はありませんが、1.25倍速ぐらいにはしておきましょう。

余談ですが、シャドーイングというのは一般的には非常に軽視されている印象です。もちろん、受験期には他にもたくさんやることがあり、シャドーイングに時間をかけるのはもったいないということもわからなくもないですが、シャドーイングをするとリーディングの速度も向上します。

なぜなら、黙読のスピードは音読のスピードに明確に比例するからです。シャドーイングをして英語の感覚に慣れることで、長文読解のスピードも同時に上げていきましょう。とはいえ、一朝一夕でできるものでもないので、シャドーイングは高1、高2からコツコツやっていくのが理想です。

まとめ


「キムタツ英語リスニング」は、東大レベルであるため、ほとんどの学生にとってはオーバーワークになるかもしれません。しかし、東大を志望する場合、この問題集は必ず乗り越えたいモノになります。初めは、BASICですら大変だと感じる学生さんもいらっしゃるかもしれません。しかし、リスニングはやれば必ず点になります。特に、東大の場合、リスニングが英語全体の1/4を占めており、文理ともに無視できない分野といえます。だからこそ、歯を食いしばってぜひ「キムタツ英語リスニング」に取り掛かってほしいと思います。

東大リスニング対策の一環として、TEDなどの動画コンテンツを勧めるかたがいると思います。実際、先述した問題集を完全にものにしてやることがない人には、非常に良い教材だと思います。しかし、個人的な優先順位としては「キムタツ英語リスニング」が先にくると思います。

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