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学習塾ESCAのオンライン/リモート授業の概要とその理念


茗荷谷、成城学園前の個別指導塾ESCAの塾長岸田です。


本日は学習塾ESCAがオンライン授業/リモート授業を始めることになったきっかけと、その狙いを書いていこうと思います。


オンラインコース概要はこちらから。


※下にスクロールいただくとオンラインコース、オンライン英会話コースがございます

オンライン授業の流れはこちらから。


 

真の格差は収入ではなく情報の偏在性にある


よく収入と学力は比例するという話を聞きます。以前私が「学歴フィルター」の著者である福島氏にインタビューした記事が公開されていますが、確かに収入と学歴の相関は存在しています。


しかし、こと「学力」だけに注目してみると、確かに相関関係はあるかもしれませんが、収入以外にも多種多様な要素があるため、一概に収入との相関関係があるとは言えないと思っています。(数学的な言葉で言うと「偏相関」を取る必要があると思っています)


私自身はシングルマザーの母のもと、決して裕福とは言えない家庭で育ちました。育ったのは最寄りの電車の駅まで車で20分という、田舎を絵に描いたような場所です。


1の終わりから中3の終わりまでの2年間、そして浪人の1年間予備校に通わせてもらいました(が、ほとんど予備校というよりは自習室にこもっていました)。


通っていた学校は幼稚園から中学までは国立、高校だけは私立で、大学も国立だったので、学校自体にそこまでお金がかかっていたわけではありません。


そして、大学に進学して周りを見れば、もちろん裕福な家庭もありましたが、私の周りの東大生に限って言えば、普通の家庭の出身者がほとんどで、中には塾に行ったこともなく、ずっと公立で東大に入ったという人も何人もいました。


おそらく東大生の親の平均年収が1000万というのは一部が高いだけで中央値はもっと低いというのが個人的な実感です。


要するに、こと学力向上に関して言えば、多少の差はあれども、個人の努力でなんとでもなるというのが私の感想です(ヤングケアラーをはじめ、社会的に援助が必要とされるような状況はもちろん除きます)。


もちろん家庭が裕福な方が高偏差値帯の私立という選択肢もある、都会の方が教育へのアクセスが良い、ということはあります。学力向上ではなく、受験という部分にフォーカスするならば、裕福な方が、都会の方が、選択肢や可能性が広がるという「不公平さ」が存在するのは事実だと思いますが、それ以上に大きな要素があると考えています。


 

学力向上に必要なもの


学力向上においてお金よりも重要だと思うのは以下の3つです。もちろん、これもお金からくる不平等に影響されるファクターですが、工夫次第でなんとかなるものでもあります。


 

・努力とモチベーション(本人のやる気)


どんなに恵まれた環境であっても、どんなに優秀な先生が教えようとも、これがなければ話になりません。しかし、言うは易し、行うは難し、これが1番重要な事項であるにもかかわらず、ほとんどの人がこのモチベーション維持に心血を注ぐことになります。


このモチベーション維持、実は成績優秀者ほど何も考えていません。彼らにはモチベーション維持という概念はなく、「やるべきことだからやる」という意識が根付いています。


彼らは目の前の努力に意識を集中させるのではなく、努力した先の目標に意識を集中させています。目標と努力の先を想像する力がモチベーションに直結します。


 

・環境


これは学習に最適な環境が周りにあるかどうかということです。努力とモチベーションでこれを凌駕する人も中にはいますが、一般人にとってはこの学習環境が非常に重要になってきます。集中するための学習机、集中を惑わすものの排除といった物理的、ハード的な要素はもちろんですが、後に述べる「人」が周りにいるかというソフト面も重要な要素になってきます。


また、1番大きいのは「様々な経験ができる環境」です。人は知らないものを目標にすることはできません。たくさんの経験の中から目標となるものを見つけ出します。お金をかける経験だけではなく、「やったことのないこと」を数多く経験することが重要です。


 

・多様な人とのコミュニケーション


これは「講師として教えるのが上手い人」という意味にとどまりません。様々な人と接することで、自分の将来の目標をイメージすることにもつながります。閉じたコミュニティの中でしか生活していなければ、同質な人としか関わりが持てず、イメージの幅が狭まります。


ここでも重要なのは、年齢やステータス、地域など、なるべく様々な人と接する機会を持つことです。そうすることで、自分の将来像や目標が具体的にイメージできます。人間は、知らないもの、イメージできないものを目標の選択肢に入れることはできません。


「こんな人になりたい」「こういう仕事をしたい」など、具体的な興味の幅を広げることが重要です。


これを見れば分かるかもしれませんが、地方であろうが都市部であろうが、富裕層であろうが一般層であろうが、勉学それ自体における格差というのは工夫次第でどうにでもなることの方が多いのです。


 

そんな私が感じた格差


そんな私が教育における格差だと感じるのは大きく2つあります。1つ目は、勉強するためのエンジンを動かす燃料である「目標への格差」、2つ目は地方から東大に入った私が感じた「大学に入ってからの格差」です。これらは言い換えるならば「情報格差」とも言えるかもしれません。


 

①動機付けの格差


これは将来目標についての情報量の少なさによって引き起こされるため、必ずしも地方が不利、都会が有利というわけではありません。保護者の方のリテラシーにも依存します。しかし、個人的な体験から述べさせてもらうと、地方には都会に比べて職業の多様性が少ないということが挙げられます。


私自身は幼い頃に実家の建設に設計段階から触れる機会があり、それ以降、私の目標は建築家でした。この目標があったからこそ、大嫌いな勉強も「やるべきことだからやる」という認識でモチベーションを保つことができました。


いうまでもなく、人は作業のその先を想像できなければモチベーションを維持することが困難です。都会には多種多様な職種が身近に存在し、それに触れる機会も多いため、目標設定に関しては地方よりも有利と言えるでしょう。


しかし、先に述べた通り、これに関しては保護者の方のリテラシーも大きく影響します。都会に住みながら多種多様な物事に触れさせず、日々がルーティン化してしまう恐れもありますし、逆に地方に住みながら能動的に子供に様々な情報に触れさせる保護者の方もいらっしゃるでしょう。


 

②大学に入ってからの格差


以前、学習塾ESCAの講師が記事(「大学での後悔と受験での後悔」)を書いてくれましたが、私自身地方出身者ですので、この気持ちは痛いほど良くわかります。


また、別記事になりますが、私がこの記事を書こうと思ったきっかけになった記事も紹介しておきます。(「地方から京都大学へ。その時まで僕は『教育の地域間格差』の本当の根深さを知らなかったのだ」)


詳しい話は上記2記事に譲りますが、まさにこれらの事例が示すとおり、地方出身者にとっての最大の格差は大学に入ってからの格差にあるというわけです。


特に京都大学出身の方が書かれた2つ目の記事は、教育格差というものを単に数字上、表面上の経済格差、地域間格差と結びつけがちな世論に一石を投じる名記事です。


私も感じていたモヤモヤとした想いが、ご本人の体験談を通して綺麗に言語化されています。ぜひご一読ください。


 

オンライン授業で届けたい本当の価値


さて、上で述べた3つの要素や、情報格差の是正は、受験においてだけではなく、受験のその先、社会人になってからも重要です。SNSをはじめとするネット環境が整った現在では、特に最後の「人」へのアクセスは昔よりもずいぶんハードルが下がりました。


(逆に、「環境」に関してはネットばかりで、多様な実体験ができなくなってしまったと言うことも挙げられますが)


そんな中で、教育に関しては、リアルタイムのオンライン授業というものに対して世間が懐疑的でした。もちろん、オンラインよりもリアルの対面の方が指導効率は上がりますし、より良いコミュニケーションが取れるのは確かです。


しかし、私が注目したいのはオンライン指導の「多様な人間とのコミュニケーションによる多様な情報の獲得」という可能性です。


学習塾ESCAでは、コロナ禍の前からオンライン指導を実施していました。


このオンライン指導は、主に東京の学生講師、プロ講師が指導を行います。そして、オンライン指導のメインターゲットは、地方に住む生徒です。


(もちろん、都市部の生徒様にもご利用いただいております。)


東京で生活し、就職活動をし、常に最新の情報に晒されている講師とコミュニケーションを取ることは、勉強はもちろん、その先の人生を左右する「情報(本当の意味での情報から、将来に対する考え方まで)」に触れる貴重な機会です。


もちろん、地方にも優秀な先生方はたくさんいると思います。しかし、勉強だけではない生の情報に触れる機会というのを、私はオンライン授業を通して皆様に体験してもらいたいと思っています。


 

まとめ


私が勤めていた企業を辞め、学習塾を立ち上げた時に掲げた時の理念は「社会で通用する人材を育てる」ということでした。


それは、戦略的に学ぶという学習に関わることはもちろん、情報収集や様々な物事に触れること、将来目標を自ら設定できること、目標に対する課題を発見し、それを自らの力で解決する力をつけることなど、社会人として必須のスキルを身につけるということです。


上記のような理由から、学習塾ESCAでは、就職活動にも力を入れている学生講師しか採用しません。大学入学が目標になっているのではなく、その後の目標をしっかりと設定している講師ばかりです。


そして、そんな講師の周りには非常に多くの情報が集まります。そして、そんな講師は生徒の近い目標として最適であると考えています。


コロナ禍の中で、一気にオンライン授業を受ける機会が増えましたが、せっかくオンラインの授業を受けるのであれば、一度学習塾ESCAの講師のオンライン授業を受けてみてください。


お問い合わせはこちらから。

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