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学習塾ESCAの塾長岸田が関東国際高等学校で講演会を行いました
茗荷谷の個別指導塾ESCAの塾長岸田です。
先日、関東国際高等学校父母の会様よりご依頼を受け、4年ぶりに関東国際高等学校で講演会を行わせていただきました。
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コロナ禍ということもあり、今回はオンラインでの開催となりましたが、オンライン開催だからこそ、より多くの方に聴講いただけたので嬉しく思います。
今年はオンラインだからこそライブ感を届けようという試みで、父母の会保護者の方や生徒の方にも現場にお越しいただき、講演会形式というよりは、トークセッションを行いました。
普段一方通行の講演会ばかりでしたので、インタラクティブは試みは非常に楽しかったですし、リアクションが分かりやすいので普段よりもトークに熱が入りました。
また、オンライン開催の強みをフルに生かし、海外に留学した卒業生をゲストに迎えてのトークも実現し、普段の講演会よりもアットホームなものになったと思います。
4年前の講演内容は進路の決め方や勉強手法に関してでしたが、今年は近年の入試動向や、海外を含めた進路の選択肢、大学受験や社会に向けて高校時代にやるべきこと、など盛りだくさんの内容でした。
海外進学、海外大学からの就職事情などに関しては、私の知人である株式会社Edu.tor執行役員、神戸鉄郎氏を招き、より具体的な内容を話していただきました。
本稿では、今回の講演会で私が個人的に感じたことを備忘録的に書いていこうと思います。
今回の講演会では、事前アンケートを実施しました。その中の項目で「ご家庭で将来の進路について話をしているか」という項目があり、実に90%以上のご家庭で将来の進路について話し合っているという結果が得られました。
では、進路について考えるというのはどういうことか、それ自体を具体的に考えたことはあるでしょうか。
①目標とツールを混同しない
単に〇〇大学に行きたい、将来こんなことがしたいというのはもちろん大事な目標ですが、まずはざっくりと「どんな人生を歩みたいか」ということについて考えてみましょう。
なぜなら、進路を考える際にどうしてもツールを目的として捉えがちだからです。では、目的とツールはどう違うのでしょうか。
有名な話に「勇者と世界平和」の話があります。これは、勇者になることが目的なのではなく、世界を平和にすることが目的なのだ、という話なのですが、世界を平和にするという目的ためには、別に勇者になる必要はないわけです。
僧侶になる人がいれば、魔法使いや戦士になって世界平和を実現する人もいるでしょう。ここでは、世界平和=どんな人生を歩みたいか、勇者になる=進学先、受験の有無などを決める、ということに該当します。
要するに、どんな人生を歩みたいかが決まっていれば、それを実現するのにどんな進学先が良いか、そしてその進学先に行くにはどのようなことをしなければならないかが見えてくるわけです。
②なるべく具体的に考える
今回の講演会後のアンケートでも、将来のことをなんとなく話しているだけだった、という方は少なくありませんでした。
もちろん、ざっくばらんに将来のことについて話すことも重要です。しかし、それだけでは目標に向かって進み出すこと、行動に移すことが困難です。
例えば、お金持ちになりたい!という目標があったとしましょう。では、お金持ちとはどういうものなのでしょうか。
年収1000万円でお金持ちという人もいるでしょうし、年収1億円がお金持ちという人もいるでしょう。
同じお金持ちになる、という目標でも両者のアプローチは異なるものになってきます。
また、サッカーをして生きていきたい、という目標でも、トッププロじゃないとダメなのか、年収300万円でもサッカーで稼げれば良いのか、それとも仕事をしながらでもサッカーをしながら生活できればいいのか、という目標次第でアプローチが異なります。
最初は抽象的な人生の目標を、そしてその目標を具体化したのち、どんなツールを用いてその目標を具体化するかを検討してみてください。
人間は知らないものを夢や目標にすることはできませんし、ほとんどのアイディアは既存の知識の掛け合わせです。
「将来商社マンになりたい」という小学生は少ないでしょうし、「将来はプリキュアになりたい」という大学生もほとんどいないでしょう。
これはもちろん、大学生の方が小学生よりもたくさんの情報を手に入れており、将来の選択肢が多く、現実的に世界を見ることができている、ということです。
情報が多いほど夢や目標の幅が広がるということに異論はないと思います。
よく、「将来の夢がなくてもいい」という話も聞きますが、個人的には将来の目標は絶対にあった方がいいと考えています。
※もちろん、途中で夢が変更されることは問題ありません。
そして、夢がないというのは情報量が乏しい場合がほとんどです。そんな時は日々の生活がルーティン化していないかどうか、もう一度考えてみましょう。
日々の生活がルーティン化してしまうと、新たな情報が入ってきません。そんな時には以下のようなことを試してみることをお勧めします。
・いろんな習い事をしてみる(合わなければ辞めてしまっても良い)
・コミュニティや属性が違う人に会わせる
・週末や長期休暇のイベントに参加させてみる
学校と家の往復しかしていない、というのは非常に勿体無いことです。まずは将来を考えるための素地を作ることが大切です。
社会人になってから特に思うことですが、認識や感覚の共有というのはコミュニケーションをとる上で非常に重要なファクターです。
言葉はある程度の感覚しか伝えることができません。我々が思っているよりもはるかに定性的なものなのです。
年を重ねるにつれて感覚が変わっていくのは皆さん経験があると思います。もちろん大人は「子供の時代」も経験しているので、子供の認識や感覚を分かったつもりになってしまいます。
この認識や感覚のズレは、社会においても往々にして起こり得ます。年齢が10歳離れていれば、認識や感覚は全く違ったものになってきます。それが大人と子供の場合はなおさらです。
上記で述べたように、ざっくばらんに将来について話し合うことも大切ですが、より具体的に、数字を用いて将来の目標を話し合うことも大切です。
後に述べますが、具体的な目標なしにその目標に向かうためのツールを用いてしまうと、あらぬ方向に向かってしまったり、お互いの齟齬が起きたり、修正が困難になる可能性が大きくなります。
なんとなく将来を話し合うよりも、より具体的に将来目標を決め、お互いの認識を共有しておきましょう。
そして、目標が決まり、認識が共有できたら、あとは保護者の方は子供が全力を出せるように環境を整えることに注力してください。
先ほども述べたとおり、将来の目標というのは常にアップデートされていきます。
一度目標を定め、認識を共有したからと言って、その後満足して放っておくと、齟齬が生じます。
また、たとえ目標が同じでも大学入試のシステムの変更など、目標への道筋は日々変化しています。
目標に向けての正しいツールを選択するためには、日々変化する状況に目を光らせ、情報をアップデートさせてください。
今回は久しぶりに講演会に呼んでいただきましが、事前アンケートやオンラインなど、初めての試みが多く、私も非常に楽しめました。
特に事前アンケートでは、進路について考えているという人が多くいらっしゃる中で、具体的には話せていない、子供との認識が共有できていないという人が多く見受けられ、今回の講演会をやってよかったと感じました。
子供の将来はもちろん本人が決めることですが、1人で悩むものではありません。
周りが適切なフォローや経験を与えた上で、決定権を子供に委ねるということが重要です。
また、再度になりますが保護者の役割は「環境を整えること」が1番です。
子供よりも必死になると子供にもプレッシャーになりますし、良いことはあまりありません。
身内に対する意見はどうしても感情的になってしまうものですので、どうしても必要な際は第三者に頼るのも一つの手だと思います。
もしも将来のことについて相談したい、適切なツールが解らないという方は、学習塾ESCAまでお気軽にお問合せください。
オンラインでの面談も承っております。
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先日、関東国際高等学校父母の会様よりご依頼を受け、4年ぶりに関東国際高等学校で講演会を行わせていただきました。
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コロナ禍ということもあり、今回はオンラインでの開催となりましたが、オンライン開催だからこそ、より多くの方に聴講いただけたので嬉しく思います。
今年はオンラインだからこそライブ感を届けようという試みで、父母の会保護者の方や生徒の方にも現場にお越しいただき、講演会形式というよりは、トークセッションを行いました。
普段一方通行の講演会ばかりでしたので、インタラクティブは試みは非常に楽しかったですし、リアクションが分かりやすいので普段よりもトークに熱が入りました。
また、オンライン開催の強みをフルに生かし、海外に留学した卒業生をゲストに迎えてのトークも実現し、普段の講演会よりもアットホームなものになったと思います。
4年前の講演内容は進路の決め方や勉強手法に関してでしたが、今年は近年の入試動向や、海外を含めた進路の選択肢、大学受験や社会に向けて高校時代にやるべきこと、など盛りだくさんの内容でした。
海外進学、海外大学からの就職事情などに関しては、私の知人である株式会社Edu.tor執行役員、神戸鉄郎氏を招き、より具体的な内容を話していただきました。
本稿では、今回の講演会で私が個人的に感じたことを備忘録的に書いていこうと思います。
将来の進路について考えるということ
今回の講演会では、事前アンケートを実施しました。その中の項目で「ご家庭で将来の進路について話をしているか」という項目があり、実に90%以上のご家庭で将来の進路について話し合っているという結果が得られました。
では、進路について考えるというのはどういうことか、それ自体を具体的に考えたことはあるでしょうか。
①目標とツールを混同しない
単に〇〇大学に行きたい、将来こんなことがしたいというのはもちろん大事な目標ですが、まずはざっくりと「どんな人生を歩みたいか」ということについて考えてみましょう。
なぜなら、進路を考える際にどうしてもツールを目的として捉えがちだからです。では、目的とツールはどう違うのでしょうか。
有名な話に「勇者と世界平和」の話があります。これは、勇者になることが目的なのではなく、世界を平和にすることが目的なのだ、という話なのですが、世界を平和にするという目的ためには、別に勇者になる必要はないわけです。
僧侶になる人がいれば、魔法使いや戦士になって世界平和を実現する人もいるでしょう。ここでは、世界平和=どんな人生を歩みたいか、勇者になる=進学先、受験の有無などを決める、ということに該当します。
要するに、どんな人生を歩みたいかが決まっていれば、それを実現するのにどんな進学先が良いか、そしてその進学先に行くにはどのようなことをしなければならないかが見えてくるわけです。
②なるべく具体的に考える
今回の講演会後のアンケートでも、将来のことをなんとなく話しているだけだった、という方は少なくありませんでした。
もちろん、ざっくばらんに将来のことについて話すことも重要です。しかし、それだけでは目標に向かって進み出すこと、行動に移すことが困難です。
例えば、お金持ちになりたい!という目標があったとしましょう。では、お金持ちとはどういうものなのでしょうか。
年収1000万円でお金持ちという人もいるでしょうし、年収1億円がお金持ちという人もいるでしょう。
同じお金持ちになる、という目標でも両者のアプローチは異なるものになってきます。
また、サッカーをして生きていきたい、という目標でも、トッププロじゃないとダメなのか、年収300万円でもサッカーで稼げれば良いのか、それとも仕事をしながらでもサッカーをしながら生活できればいいのか、という目標次第でアプローチが異なります。
最初は抽象的な人生の目標を、そしてその目標を具体化したのち、どんなツールを用いてその目標を具体化するかを検討してみてください。
保護者の仕事①情報を与える
人間は知らないものを夢や目標にすることはできませんし、ほとんどのアイディアは既存の知識の掛け合わせです。
「将来商社マンになりたい」という小学生は少ないでしょうし、「将来はプリキュアになりたい」という大学生もほとんどいないでしょう。
これはもちろん、大学生の方が小学生よりもたくさんの情報を手に入れており、将来の選択肢が多く、現実的に世界を見ることができている、ということです。
情報が多いほど夢や目標の幅が広がるということに異論はないと思います。
よく、「将来の夢がなくてもいい」という話も聞きますが、個人的には将来の目標は絶対にあった方がいいと考えています。
※もちろん、途中で夢が変更されることは問題ありません。
そして、夢がないというのは情報量が乏しい場合がほとんどです。そんな時は日々の生活がルーティン化していないかどうか、もう一度考えてみましょう。
日々の生活がルーティン化してしまうと、新たな情報が入ってきません。そんな時には以下のようなことを試してみることをお勧めします。
・いろんな習い事をしてみる(合わなければ辞めてしまっても良い)
・コミュニティや属性が違う人に会わせる
・週末や長期休暇のイベントに参加させてみる
学校と家の往復しかしていない、というのは非常に勿体無いことです。まずは将来を考えるための素地を作ることが大切です。
保護者の仕事② 感覚を共有する
社会人になってから特に思うことですが、認識や感覚の共有というのはコミュニケーションをとる上で非常に重要なファクターです。
言葉はある程度の感覚しか伝えることができません。我々が思っているよりもはるかに定性的なものなのです。
年を重ねるにつれて感覚が変わっていくのは皆さん経験があると思います。もちろん大人は「子供の時代」も経験しているので、子供の認識や感覚を分かったつもりになってしまいます。
この認識や感覚のズレは、社会においても往々にして起こり得ます。年齢が10歳離れていれば、認識や感覚は全く違ったものになってきます。それが大人と子供の場合はなおさらです。
上記で述べたように、ざっくばらんに将来について話し合うことも大切ですが、より具体的に、数字を用いて将来の目標を話し合うことも大切です。
後に述べますが、具体的な目標なしにその目標に向かうためのツールを用いてしまうと、あらぬ方向に向かってしまったり、お互いの齟齬が起きたり、修正が困難になる可能性が大きくなります。
なんとなく将来を話し合うよりも、より具体的に将来目標を決め、お互いの認識を共有しておきましょう。
そして、目標が決まり、認識が共有できたら、あとは保護者の方は子供が全力を出せるように環境を整えることに注力してください。
保護者の仕事③ 情報や考え方をアップデートする
先ほども述べたとおり、将来の目標というのは常にアップデートされていきます。
一度目標を定め、認識を共有したからと言って、その後満足して放っておくと、齟齬が生じます。
また、たとえ目標が同じでも大学入試のシステムの変更など、目標への道筋は日々変化しています。
目標に向けての正しいツールを選択するためには、日々変化する状況に目を光らせ、情報をアップデートさせてください。
まとめ
今回は久しぶりに講演会に呼んでいただきましが、事前アンケートやオンラインなど、初めての試みが多く、私も非常に楽しめました。
特に事前アンケートでは、進路について考えているという人が多くいらっしゃる中で、具体的には話せていない、子供との認識が共有できていないという人が多く見受けられ、今回の講演会をやってよかったと感じました。
子供の将来はもちろん本人が決めることですが、1人で悩むものではありません。
周りが適切なフォローや経験を与えた上で、決定権を子供に委ねるということが重要です。
また、再度になりますが保護者の役割は「環境を整えること」が1番です。
子供よりも必死になると子供にもプレッシャーになりますし、良いことはあまりありません。
身内に対する意見はどうしても感情的になってしまうものですので、どうしても必要な際は第三者に頼るのも一つの手だと思います。
もしも将来のことについて相談したい、適切なツールが解らないという方は、学習塾ESCAまでお気軽にお問合せください。
オンラインでの面談も承っております。
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