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  コラム 合格者体験記

【浪人って実際どうなの?】浪人という選択肢と浪人時代に重要なこと


茗荷谷の個別指導学習塾ESCAの講師、中嶋です。本稿では、私だけではなく、塾長も実際に体験した「浪人」についてお話ししたいと思います。


浪人についてはネガティブに捉えることが多いと思います。実際、現役で合格できるならばそれに越したことはありません。特に受験生の場合、目先の受験に気をとられ、浪人のことなど視野に入らないと思います。


しかし、正しい目的を持って浪人することは、浪人数にもよりますが世間的にみるとそれほどマイナスのイメージではありません。

浪人について、イメージ先行ではなく、少しでも将来のことを想像するきっかけになって欲しいと思います。


とはいえ、1人で浪人生活を全うできる人はほんのわずかです。現役の時よりも有益な時間にするため、志望校合格率を少しでも上げるために、私たちにお手伝いできることがあればお気軽にご相談ください。

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実際どれくらいの人が浪人を選んでいるのか


そもそも、浪人とは、現役(高校卒業見込み年度)の時に第一志望に合格できなかったことなどを理由にして、受験を翌年に繰り越してもう一度受験をする意思決定をした者を指します。


現在、浪人している人は同学年においておよそ2割だといわれています。男子は25%が浪人しているのに対して、こと女子に絞ってみると浪人している割合は15%程度とやや男子より低い傾向があります。


かつては、およそ3人に一人が浪人していましたが、年々減少傾向にあります。少子化が進行する一方で、大学数が増加し大学全入時代が生まれたことや、総合型選抜をはじめとする多様な選抜方法が生まれ、自分の型にあった手法で大学を選べるようになったことが理由として挙げられます。


また、女子比率が低い点ですが、ステレオタイプ的に「浪人させることが女の子にはかわいそうだ」と考えられている点に問題がありそうです。


東大や京大のような難関国公立大学になると、浪人比率は、全国平均と比べて高くなり、両校ともに35%程度の生徒が浪人して入学しています。


その一方で、指定校推薦などが充実していることを背景に、青山学院大学に代表されるMARCHの浪人率は15%強です。


 

 

まずは浪人をするということを客観的に考えてみよう


「浪人」をするということは、それなりの覚悟が伴います。浪人をすれば、少なくとも1年以上は大学入学が遅れます。おまけに、受かるという保証はどこにもありません。


高校時代の友人は皆楽しそうなキャンパスライフを送っています。その姿を片眼に見ながら、目の前の受験をもう一度乗り越えないと行けません。


TwitterやインスタグラムなどのSNSなんかしていたら、いやでも彼・彼女らの楽しそうな投稿を拝まなければなりません。センター試験や共通テストの前になると、ストレスで胃がキリキリします。


そんな中、親御さんは高い授業料を支払って、自分の浪人を必死にサポートしてくださっています。


それとは裏腹に、死ぬほど退屈な授業が私たちを襲ってきます。眠くなる先生、分かりにくい先生など、聞いている意味があるのかと思って、早速授業を切る生徒も続出します。


都会の校舎の近くには大体たくさんのお店があって、その分誘惑もたくさんあります。そうした誘惑に負けて、秋には志望校を下げたり、二浪目に突入したりする学生は毎年必ず出ます。


こうした状況を見た上で、それでも第一志望にいくために、「浪人」するという決断ができるでしょうか。


特に、東京大学や京都大学などの難関国公立大学志望の方の場合、共通テストの結果次第では、足切りを突破出来ても、あまり芳しくない状態に追い込まれることもあるでしょう。


共通テストの結果をみて、一橋に切り替える学生の気持ちもよくわかります。あくまで現役にこだわるか、浪人してでも上を目指すか。それは結局のところ、個人の自由です。そこまでして、東大に行きたいのか、よく考えてみましょう。


東大に限らず早慶でもそうです、わざわざ浪人して一年みんなより遅れて入学して、慶應義塾大学に行きたいですか。もし絶対行きたいと今思えているのであれば、親御さんの許可を得て、浪人したほうがいいです。


僕・私は別にそこまで無理しなくてもいいかなと思っている節があるのであれば、現役で行けるところに行けばよいと、私は思っています。


例えば、東大に落ちて早稲田大学になっても、就職活動の結果次第ではいくらでも逆転できます。もちろん、その先でもそうした逆転現象は起きるでしょう。


その観点で見たときに、あなたはどう自分の将来をデザインしたいでしょうか。現役で早慶にいって、留学など時間のかかるプログラムにチャレンジしてみる。そういった形で学年を一つ落とすことだって選択肢としてはありだと思っています。


 

 

目的意識をはっきりさせた浪人生活は悪いものではない


これだけ見ると、浪人に対して否定的なように見えるかもしれませんが、私を含めて浪人をしっかりとやり切った学生は、浪人について肯定的な意見をもつ人がほとんどです。


私の場合、その理由としては大きく2つあります。


1つ目はもちろん、自分の目標校に合格できたことです。もちろんこれは、一浪の末第一志望校に合格したからこそ言えるセリフですが、浪人という選択をし、志望校のレベルを下げずに合格を勝ち取るという経験は、目標達成の実績として自分の中で大きな自信になりました。

2つ目は自分自身を客観的に見る力がついたことです。現役の時はただがむしゃらに勉強をしていましたが(また、がむしゃらにすることも時には必要ですが)、浪人時代は一度客観的に自分の勉強法や目標高とのギャップ、苦手分野などを分析し、課題に取り組むことができました。

もちろん、この客観的な分析は自分1人の力で身につけたわけではなく、浪人時代の先生から教わったものです。

このほかにも、浪人をすることでこれまでとは違うコミュニティの友人ができたという人もいます。

つまり、浪人することに関して、経験者はそこまでマイナスのイメージを持っていないのです。

ただし、繰り返しになりますが、明確な目標を持っていなければ充実した浪人生活を送ることはできません。

仮に今、浪人するかどうかどうしようかなと頭を抱えている方がいたら、きちんと自分の未来と相談しましょう。


医学部のように、そこに行かなければ、なりたい医者という職業になれないのであれば、浪人すべきです。官僚のように、東大に行った方が有利なのであれば、もちろんその夢を果たすべく、東大を目指しましょう。


やりたい研究がそこでしかできないと本気で思えているのであれば、真剣にその学校を目指しましょう。


そうした葛藤の末に、浪人することが決まったら、その時は辛いかもしれませんが、必ずいい経験になることを保証します。


多少遠回りしたって、人生80年・100年のスパンで見れば、なんら問題ありません。「一浪は一度の恥、妥協は一生の恥」です。


 

 

最後に


浪人をしたことに関して、後悔自体は全くありません。あの時の悔しさがあったから、今の自分があります。あの時の挫折があったから、一回り大きな人間になれました。

そう思えるような浪人生活を送ってほしいです。辛い浪人時代に、共に励まし合って切磋琢磨した友人は戦友として、一生の友になります。

繰り返しになりますが、充実した浪人生活ははっきりとした目的意識、そしてそれを達成するための適切な行動、計画によってなされます。

宅浪、大手予備校、仮面浪人など様々な浪人形態がありますので、自分に適切なものを選んでください。

学習塾ESCAはアットホームな個別指導塾なので、講師と生徒の距離が非常に近いです。

浪人ではモチベーションの維持や、日々の進捗管理、学習方法のフィードバックが非常に重要ですが、ESCAではきめ細かいフォローで皆さんをバックアップします!

もし浪人生活で上記のようなことが不安な方は、ぜひ学習塾ESCAにお問い合わせください。

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