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【高校生全学年必見】総合型選抜合格のために必要な3つのポイント
茗荷谷の個別指導学習塾ESCAの岸田です。
学習塾ESCAでは、総合型選抜に特化した「総合選抜コース」を設置しています。
この総合選抜というのは、かつてはスポーツ推薦を代表するAO入試から派生したもので、課外プログラムなどの結果を元に大学に入学する方式です。
「部活で結果を残した人の入試」というイメージが強いかもしれませんが、実はそんなことはありません。
本記事では総合型選抜がどのような入試形態なのか、そして総合型選抜に合格するために必要な3つのポイントを書いていこうかと思います。
まずは3つのポイントを意識してこの記事を読んでみてください!
1.定期テストをしっかり取り内申点を確保する
2.課外活動を継続的に行いアウトプットを出す
3.上記を長期的にサポートする伴走者を見つける
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入試形態の傾向
まずは、近年の大学入試の傾向を見ていきましょう。
文部科学省による大学入試改革が開始されて久しいですが、大学受験においても、 それを反映した動きがみて取れます。
大学入試においては、現在国立大学で役20%、私立大 学においては約55%で推薦、または総合選抜が実施されています。
今の学生にはこれが普通なのですが、親御さんの世代だとこの推薦率の高さは衝撃だと思います。
特に国立大学でも2割が推薦というのは、驚きなのではないでしょうか。
では、これを平成12年の数字と比べてみましょう。
いかに近年総合型選抜が重視されはじめているかということが見て取れると思います。
今後もこの傾向は続くと思われます。基礎学力に基づいた思考力、判断力、表現力、そして主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度が評価される入試形態が重要性を帯びてくるでしょう。
総合型入試とは?
総合型選抜とは、簡単に言ってしまうと、エントリーシートなどの受験生からの提出書類、面接や論文、プレゼンテーションなどを課し、受験生の能力・適性や学習に対する意欲などを時間をかけて総合的に評価する入試方式です。
先ほども述べた通り、昔は「部活で実績を残した生徒が使う入試」というイメージが強かったのですが、近年では「意欲があれば誰にでもチャンスがある入試」というイメージを持っていただくと良いと思います。
そもそも総合型入試は、大学のアドミッションポリシーに適した学生を時間をかけて選抜したいという想いがあるので、単に学力が高いから、スポーツができるからという選抜方法ではないのです。
総合選抜型入試は決して気軽な入試ではありません。例えば夏休み限定のちょっとしたプログラムに参加し、その参加実績だけで総合選抜型入試に立ち向かっていくというのは不安が残ります。
総合型選抜に合格するには、(プログラムに参加し続けるかどうかは別として)継続的に行動する必要があります。
考えてみれば当たり前で、一般入試も長い期間をかけて準備をします。総合選抜型入試と一般入試の違いは、長い期間をかけて成果を出すか、一発の試験で成果を出すのかの違いです。
ですので、総合選抜型は努力ややる気が実りやすい入試形態、とも言えるかもしれません。
総合型選抜は一般入試よりも簡単?
よく質問されるのは、「総合型入試は一般入試よりも(学力的な意味で)簡単なのか?」ということです。
なぜこのような質問が出てくるかというと、2010年代前半までは推薦入学者は学力不足が指摘されており、実際大学入学後に授業についていけない人も多くいました。
しかし2010年代後半になってくると、一気に選考基準が厳しくなりました。これまで応募基準を課さなかった大学が評定平均の条件を出したり、これまでの基準を引き上げたりする大学が出現します。
先ほど意欲があれば誰でもチャレンジできると述べましたが、これはあくまでも丁寧に学校生活を送り、定期テストや内申点を積み重ねてきた人に限ります。
先ほども少し述べましたが「一般入試じゃどこも受からなそうだから、適当な短期プログラムに参加して総合型選抜にしよう」程度の熱意では合格することはできません。
しかし、私の肌感覚としては、明らかに一般入試では合格するレベルではない学力レベルの生徒が、総合選抜型ではたくさん合格しています。
要するに、両者の簡単さ、難しさを論じるのはナンセンスで、「努力のベクトルが違う」という理解で良いかと思います。
実際に、知り合いのとある大学教授によると、一般入試の合格者よりも総合型選抜の合格者の方が明らかに目的意識も高く(大学受験がゴールではない)、優秀な場合が多いそうです。
※この場合の「優秀さ」は学力という次元で論じられているわけではないのは明らかでしょう。
総合型選抜入試に合格するには?
それでは、総合型選抜入試に合格するにはどうすれば良いのでしょうか?
総合型選抜入試は大学のアドミッションポリシーに適した学生を時間をかけて選抜する入試です。
受験勉強やスポーツだけではなく、興味のあること、得意なことで大学合格を狙うことができますが、どの分野でどの学科を受けるのか、など受験戦略が重要です。
しかし、試験を受けるためには最低限の成績を維持していなければなりません。直前で焦って短期的に受験対策をしても焼石に水です。
総合型選抜を狙うためには、受験生になるまでに学校の成績(内申点)を維持すること、自分の興味のある分野、得意な分野を探して活動を続け、アウトプットを出すこと、この二つは常に意識する必要があります。
さて、最低限の成績を確保した上で必要なことは「課外プログラムで成果を挙げる」「継続的な課外活動を行いアウトプットを出す」ということです。
具体的なプログラム例は別途記事としてまとめますが、大きく分けて2つの方法があります。
1.コンテスト系で成果を出す
これは部活で結果を出すことと同じで分かりやすいかもしれません。
調べてみると様々なコンテストがありますが、例えばCMA(中高生英語プレゼン大会)などで入賞する、などが分かりやすい成果でしょう。
学習塾ESCAの生徒もこのコンテストに出場し、優秀賞などを獲得しています。
しかし、これもまた結果を出さなければならないので、やる気があれば誰にでもできる、というものでもありません。
2.特定の分野で継続的な活動を行い成果をアウトプットする
ある分野で継続的な活動を行い、成果をアウトプットするという方法です。
一度で結果が出るわけではないので、まさに継続が力になる方法です。
私の経験した例では、高校1年時から福島第一原発についての調査、フィールドワークを行い、これからの時代に原子力発電とどう付き合っていくか、ということをまとめ、学生団体主催の発表会で発表したり、啓発活動を行っていた学生が関西大学に合格したということもあります。
また、これは少し特殊な例ですが、1年間海外にホームステイし、日本文化の普及活動を行った生徒が中央大学に合格しています。
どんな分野でどんな活動するか、そしてどんな学科を受験するか、どのようなアウトプットを目指すか、この辺りの戦略を立てる必要があります。
難しいこともあるかもしれませんが、そんな時は一人で悩まず、きちんと戦略を立ててくれる人、そして継続的にフォローしてくれる専門家に相談しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。もう一度3つのポイントをまとめておきましょう。
1.定期テストをしっかり取り内申点を確保する
2.課外活動を継続的に行いアウトプットを出す
3.上記を長期的にサポートする伴走者を見つける
このポイントを見ていただけると分かるとおり、総合型選抜を目指すのであれば試験やその準備段階からしっかりと対策を練る必要があります。
しかし、これらのポイントを押さえておけば、いわゆる学力的なレベルが目標大学に及ばなくても合格できる可能性を秘めた入試形態といえます。
※もちろん、近年は最低限の学力は必要ですが。
「自分の学力では一般入試で目標大学に合格できない」と思っている人も諦めてはいけません。
受験学年になると嫌でも受験勉強をすると思いますが、それとは別に総合型選抜という選択肢を取り入れ、目標校合格へのチャンスを広げてみてください。
学習塾ESCAでは、自分の興味の見つけ方や課外プログラムの選択、アウトプットの出し方、定期テスト対策、そして面談、小論文など、総合型選抜合格に向けての総合的なサポートをいたします。
もちろん長期にわたって活動する方が可能性が上がりますが、受験生になってからでもチャンスはあります。
総合型選抜には興味があるけど一歩が踏み出せない、何から初めて良いかわからないという方は、お気軽にご相談ください!
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