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  コラム 総合型選抜

愛知県の公立校で導入されたラーケーションとその活用提案


茗荷谷の個別指導塾ESCAの塾長岸田です。


本記事では、最近話題の「ラーケーション」について取り上げます。


まだ愛知県で導入されたばかりの制度で、今後全国に広まっていくかはわかりませんが、個人的には「効果的に使えれば良いけど、使いこなせる人は少ない」制度かなと思っています。


そんな制度あったの?という人がほとんどだと思いますので、どんな制度かを解説しつつ、どんな活用方法があるのかを提案していきます。


特に総合型選抜入試を考えている人はぜひ本記事を読んでみてください。


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ラーケーションって何?


ラーケーションというのは、learningvacationを組み合わせた言葉です。


簡単に言ってしまうと、校外学習活動のための日です。


(愛知県内の公立小・中・高そして特別支援学校で取り入れられます)


保護者の休みに合わせて、お子さんがラーケーションを取得して、年に3日、平日に家族で校外学習を行うことができます。


平日に学校を休むことになりますが、これは欠席扱いにはなりません。


では、郊外学習とはどんなことができるのでしょうか。


ハードルが高いように思われますが、博物館や美術館、テーマパークなど、意外と多様な場所が想定されています。


(小学生から高校生までの要件が同じなのでなんとも言えませんが・・・流石に高校生は動物園とか行かないかも・・・)


3日間をまとめて取得することも可能なので、海外旅行なども適用されるようです。


しかもレポートなどを提出する必要もないそうなので、今のところやりたい放題・・・という感じもします。


ラーケーションというもっともらしい名称がついているものの、私の個人的な予想では「学習のための休暇」というよりも、「家族のための休暇」という側面が強いです。


休みあげるからとりあえずどこでも行って来ていいよ!ということなのだと思います。


ですので、学校からは具体的に行くべきところ、参加するプログラム、アウトプットなどは提示されないでしょう。


もちろん、これは全く悪いことではないと思います。せっかく休日をもらったのですから、自由に使うのもありです。


しかし、もし少しでも有意義にこのラーケーションを使いたい!と考えている人は、このまま本記事を読み進めてください。


 

 

実際の声は?


さて、実際のところ県民の皆様の声はどのようなものなのでしょうか。


テレビのニュースでの街頭インタビューを見ている限りでは、以下のような意見が出ていました。


 

<賛成意見>


・平日の空いている時に家族で外出ができる


・親が土日出勤なので子供の平日休みは助かる


など


 

<反対意見>


・休んだ間の学校授業についていけるか不安


・どこで何をすれば良いのか分からない


など


 

親の働き方改革(子供と一緒に休みを取得する)という面ではメリットが大きそうですが、こと学習という面に関してはいささか抽象的なイメージを持っているようです。


(ラーケーションじゃなくて他の名前にすれば良いのに・・・)


用途が自由すぎて「ラーケーション」としてどう使って良いか分からない、ということなのかもしれません。


今後レポートの提出などの追加条件が課されれば、行き先や活動内容が限定されるので、もう少しラーケーションとしての役割を発揮できそうです。


 

 

学習が遅れることについてはあまり心配する必要はない


反対意見に見られる「学校の授業についていけない」と言うのは、ほとんど心配する必要はないかと思います。


なぜならば、学校の授業についていけない原因はラーケーションにあるというよりも、その大部分は日々の勉強方法にあるからです。


とはいえ、精神的面で授業に遅れるのではないか、という心配があるという事実はありますので、いくつか対応策を提案してみようと思います。


 

・単元の初めにラーケーションを取得しない


授業についていけなくなる最大の理由は、新単元の導入部分に関する理解や定着がなされないことによります。


学問というのは人間が作ったものであるため、そのほとんどがルールによって成り立っています。


新単元の導入はこの「ルールの説明」から始まります。


ゲームやスポーツがそうであるように、ルールがわかっていないと、何もできません。


もちろん、日々新しいことを学んでいるとは思います。また全科目の足並みが揃うことも難しいかもしれません。


その中でもなるべく単元の中盤から後半を狙っていくのが良いかと思います。


 

・総合授業や副教科のある曜日ににラーケーションを取得する


学校では週に何時間か「総合学習」という時間が設定されているかと思います。


この総合学習の時間は学校によってその授業内容が異なりますが、道徳授業の代わり、文化祭の準備、自習、課外プログラムなどに割かれることが多いです。


そもそも総合学習とは、正式名称を「総合的学習の時間」と言い、子供達が自ら学び、自ら考える力や学び方、ものの考え方などを身につけ、よりよく問題を解決する資質や能力などを育むことをねらいとして、小・中学校は平成14年度から、高等学校では平成15年度から実施されている学習活動です。


よって、この総合授業や副教科(これについては述べるまでもないでしょう)のある曜日にラーケーションを取得することによって、通常5科目の進捗をさほど気にせず課外学習を行うことができると思います。


 

・自習がしやすい科目が多い曜日にラーケーションを取得する


これに関しては取ってつけたような理由になってしまいますが、受験科目の中には自習がしやすい科目と自習がしにくい科目があります。


もちろん、個人の得意不得意にもよりますが、一般的には社会、国語、(英語)などの文系科目の方が数学、物理、化学などの理系科目よりも自習しやすいかと思います。


 

 

ラーケーションを最大限効果的に使う方法


もちろん、今のところは通常の休暇として、家族の時間を作るということにラーケーションを使うのも良いと思います。


しかし、なるべくラーケーションの効果を最大化したい、将来の入試に役立つことをしたい、という意識の高い人もいらっしゃることでしょう。


そんな方のために、学習塾ESCAの総合型選抜コースでも参加を勧めている課外プログラムをご紹介します。


それは、(親子で参加できる)ボランティアです。


「親子で参加できる」と書いたのは、ラーケーションのメイン(?)目的である家族とのコミュニケーションに配慮したからです。


もちろん、1日ボランティアでも良いですし、せっかくなので遠方のフィールドワークのあるボランティアを選ぶのも良いと思います。


ボランティアは「アクティボ」などで検索するとたくさん出てきます。


ボランティアに参加するメリットとしては、以下のようなことが挙げられます。


 

・参加証明書を発行してもらえる団体がある


ボランティア団体も最近では総合選抜型入試を見越した動きが出てきています。各ボランティア団体も、参加した人たちにメリットがあるように、総合型選抜入試でも使える「参加証明書」を発行してくれる団体もあります。


すでに高校生で総合型選抜を視野に入れている人は、このような参加証明書を発行してくれるボランティアに積極的に参加しましょう。


 

・興味の範囲が広がる


勉強ひいては大学に行くということは、その先のゴールや目標が意識できていないと意味が半減してしまいます。


社会人になってから大学に行きたくなったという人(かくいう私もその一人です)は多いですが、目標があるとモチベーションも上がりやすいですし、目標達成のために最適なプランが立てやすいです。


そして、興味の範囲が広がれば広がるほど、これらの目標は立てやすくなります。


ぜひ、普段はできない体験をしてください。


 

・フィールドワークができる


最近はリモートでのボランティアもありますが、フィールドワークができることによるメリットは大きく2つあります。


一つ目は、実体験を伴った活動ができるということです。


全ての物事は机上の理論ではなく、体験して初めて興味を持ったり、取得することが可能です。


今日の範囲を広げる目的であれば、ぜひフィールドワーク付きのボランティアに参加してください。


二つ目は、総合型選抜の出願条件で課外プログラムのフィールドワークを必須化している大学や学科があるということです。


せっかく課外学習をするのであれば、フィールドワークも一緒にこなしてしまいましょう。


 

 

ただの休日で終わらせないために


さて、ここまで「せっかくだから総合型選抜のためにラーケーションを利用しよう」という志向で書いてきましたが、もちろん2〜3回ボランティアに参加しただけでは総合型選抜に合格することは困難です。


総合型選抜では、社会にでてやりたいこと、つまり目的意識を重視する入試です。


ですので「大学に入るために課外プログラムに参加した」ではなく「課外プログラムに参加した結果、将来こんなことがしたいと思った。そのためにこの大学のこの学科で学びたい」という思考にしなければなりません。


せっかく生まれた興味を無駄にしないためにフォローすべきことは以下の3つです。


 

・アウトプット先


アウトプット先がないと、なんのための課外プログラムかというのがぼやけてしまいますし、その後の継続にもつながりません。


ただプログラムに参加するのではなく、フィールドワークや興味をどう自分の行動に結びつけるかとうのは、総合型選抜を受ける上でも非常に重要です。


コンテスト、プレゼン大会、自主的な活動&報告など、アウトプット先を見つけてみましょう。


 

・継続させること


上記とも関連しますが、一度プログラムに参加したくらいでは何も起こりません。


興味の範囲を広げる段階で、いろんなプログラムに一度ずつ参加する、というのは大賛成です。


興味のあることが見つかったら、アウトプットを決め、その目標を達成するために継続的に活動を行いましょう。


 

・可能であればボランティア以外も目を向ける


今回は「平日に」「家族で」というキーワードでボランティアを選んでみました。


ボランティアは一般に広く人材を募集していることもあり、参加のハードルが低いです。


しかし、上記のようなキーワードに縛られずに課外プログラムを探してみると、高校生インターン、企業体験、地域フィールドワークなど、さまざまなものが存在します。


 

 

まとめ


ラーケーションをただの休日で終わらせないための方策を書いてきましたが、言うは易し、行うは難しで、自分一人だけではなかなかうまくはいかないものです。


自分の興味に合わないアウトプットを設定してしまったり、活動そのものが目的になってしまったり、活動を継続する意思があっても何をすれば良いかわからなくなってしまったりすることが多いです。


そんな時は一人で悩まずに、我々学習塾ESCAにご相談ください。


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