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【インターナショナルコース特集】広尾学園小石川中学・高等学校の入学/編入試験について
茗荷谷の個別指導塾ESCAです。
本日は近年増加しているインターナショナルコースを設置している学校の一つを紹介したいと思います。
海外からの帰国生入試、帰国生編入を考えていらっしゃる方はもちろん、国内の通常中学受験でインターナショナルコースを受験しようと思っている方は是非読んでみてください。
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広尾学園小石川
広尾学園小石川中学校・高等学校は、創立以来110年の歴史を持つ村田学園が、広尾学園中学校・高等学校と教育連携を結び、2021年4月に男女共学校として誕生しました。
広尾学園小石川には、本科コースに加え、インターナショナルコースが設置されています。
インターコースでは、海外帰国子女受け入れ指定校として長年の実績がある広尾学園インターナショナルコースと連携した教育が行われています。
これからの国際社会で活躍する人材を育成するための教育に力を注いでいるので、将来グローバルに活躍したい!と思っている人にとっては絶好の環境であると言えます。
教育理念は「自律と共生」。互いに切磋琢磨しあい、広い国際的な視野と豊かな感性を磨きながら、常に自己に厳しく、他者や社会への貢献を尊ぶ生徒を育てることを目標としています。
SAT®・TOEFL®・IELTS試験の得点においても高い実績を持っており、学内生徒の平均点、最高点などもHPで確認することができます。
※広尾学園小石川中学高等学校インターナショナルコースのHPはこちら。
ここまでを見てみると、海外大学に特化した教育がなされているように思いがちですが、もともと偏差値の高い学校であるが故に、英語以外の教科においても一定以上のレベルが確保されています。
そのため、海外大学だけではなく、もちろん国内難関大学も十分に狙えるレベルの教育がなされています。
特にインターコースに在籍していれば、英語のレベルは一般の国内受験生とは比べものにならない実力がついています。
英語はどんな大学でも必ず必要になる能力なので、受験形態さえ間違えなければ上位レベルの国内受験生とも十分に渡り合うことが可能です。
AGコースとSGコース
広尾学園小石川にはAG(Advanced Group)とSG(Standard Group)が存在します。
アドバンストグループ(AG)は、帰国子女などのすでに英語力のある生徒のためのグループです。語学力をさらに伸ばし日本の文化や規律を身につけ、主に海外の難関大学への進学を目指します。
スタンダードグループ(SG)は、これから語学力を身につけて国際的な活躍をしたい生徒のためのグループです。入学時の英語力は問われません。英語力を養い、国内外の難関大学への進学を目指します。
二つのコースは完全に分かれているのではなく、それぞれの生徒が交流し、お互いを高め合うようなシステムがあります。
例えば、ホームルームはAG、SG合同で行われたり、英語のプレゼンなどの課外プログラムではSGの生徒がAGの生徒の補助を受けながら課題をこなしていくこともあります。
AGコースは主に海外の大学に進学したい生徒が在籍しており、SGコースは海外大学、国内難関大のどちらも狙いたい、という生徒が在籍しています。
AGコースの対策
AGコースはすでに英語力のある生徒のためのコースなので、日本語を除く試験は問題文を含めてすべて英語です。
英語
募集要項には2級以上の英語力が求められる(編入試験も同様)と記載されていますが、問題文を見る限り、準1級以上の英語力がないと解くのは難しいでしょう。
ただし、問題文はエッセイや物語が主体なので、国語力は中学受験相当でも読解できるレベルです。
(説明文や論文だと英語力だけではなく母国語力も必要になるため)
問題はいわゆる日本の「英語の試験」という感覚ではなく、長文を読んで、内容について英作をして回答するタイプです。
英語での物語や詩、エッセイなどを日頃から読む読解力を上げる対策だけではなく、英語で回答できる英作能力をつけましょう。
算数(Math)
いわゆる一般的な受験算数の問題が英語で出題されます。問題のレベルはもちろん高いのですが、帰国生は日本の中学受験の勉強をしてきていない場合が多いです。
よって、合格基準レベルに関しては、スタンダードコースよりもやや下がる傾向にあります。
ですので、ご家庭で一般的な受験算数を教えることができるのであれば家庭学習で、そうでないのであればリモートでの受験算数の対策を検討するのが良いかと思います。
算数の問題の英文自体は英語に比べて容易ですが、算数用語がところどころ出てきます。
練習では日本の受験用テキストで算数の問題を解いていれば問題ないですが、本番前は英語の問題集を用いて英文の問題文に慣れることが必要です。
国語
AGは帰国子女コースなので国語は優しいのではないか、と思われるかもしれませんが、しっかり難しい問題が出題されます。
ただし、こちらも算数同様、AGコースの受験生との相対評価になるので、合格基準レベルは一般的な受験国語よりも下がる傾向にあります。
漢字/語彙や文法はもちろん、長文問題に至るまで、しっかりと難関中学レベルの問題が出題されます。
これも算数と同様に、ご家庭で一般的な受験国語を教えることができるのであれば家庭学習で、そうだないのであればリモートでの受験国語の対策を検討するのが良いかと思われます。
また、記述問題に関しては300字程度のものも出題されることがありますので、しっかりと日本語の文章が書けるようにしてください。
SGコースの対策と編入試験
AGコースが英語能力を求めるコースであるのに対し、SGコースでは英語の能力は求められません。本科コースと同様の試験日に同様の試験が実施されます。
基本的には入学試験は国内通常の受験対策となってしまうので、ここでは割愛します。SGコースで気になるのは、帰国生入試や編入試験に関してだと思います。
AGコースもSGコースも、編入試験を目指す場合は、まずシラバスを確認するところから始まります。
※シラバスや過去問の入手方法がわからない場合はお問い合わせください。
流石に中高一貫の進学校ですから、AG、SGともに進度は普通の公立校と比べて非常に早いです。普通の進度の学校から転入試験を受けるためには、それなりに対策が必要です。
通常のカリキュラムの先取り学習に加えて、その演習時間を確保することを考えると、短期間では対策は難しいです。
しかも、帰国生編入の募集要項には「帰国後1年以内であること」という条件が記載されています。
※これは出願時期に毎回更新されるため、必ずしも1年という縛りが毎回あるとは限りません。しかし、基本的には1年縛りと見て良いでしょう。
帰国前からの受験対策(オンラインなど)、そして帰国してから1年以内の対策に関しては一切時間は無駄にできないので、早くから計画的に対策を進めましょう。
さて、具体的な編入試験の難易度ですが、AGコースは出題傾向そのままで、編入する学年のシラバスによって出題範囲が変わります。
SGコースは中学入学以降の編入試験には英語が加わります。この英語の試験のレベルですが、SGもインターナショナルコースではりますから、それなりのレベルが出題されると予想されると思います。
しかし、AGコースの入学試験に比べると、SGの編入試験の英語はそこまで高難易度ではありません。
もちろん、通常の中学に比べれば英語のレベルは高いですが、中2時点で英検準2級、中3時点で英検2級程度の実力があれば戦えます。
また、AGコースは入学試験の時点で問題文も含め全てが英語記載(国語を除く)であるのに対し、SGコースの編入試験は日本語の問題文が出題されます。
ですので、編入試験を受ける際は、募集要件やシラバスを事前に読み込み、どちらのコースを受験するかを含め適切な選択を行う必要があります。
もちろん、ご家庭で手に余る場合はご相談いただいても大丈夫です。
帰国生入試の注意点
広尾小石川AGコースの入学試験、編入試験では英語が必須科目となっており、そのレベルも大学入試のレベルです(国語力は大学レベルではないですが)。
よく「英国圏以外の帰国子女ですが入試対策はどうすれば良いでしょうか」というご質問を受けますが、これに関しては英語のレベルによって変わってきます。
※非英語圏の帰国子女の方の語学アドバンテージを活かす方法もありますが、そちらは別の記事にて書かせていただきます。
英語のレベルが2級~準1級程度であればAGコースを受けるという選択肢で良いのですが、英語がそれほどできないのであれば、SGコースを受けざるを得ません。
AGコースは英語圏の帰国生やインター出身者が受験するので、受験問題のレベルは難しいかもしれませんが、英語以外の合格基準レベルは一般受験に比べて高くありません。
故に、もちろんそれなりの対策は必要ですが、適切に対策をすれば戦えるレベルに持っていくのは難しくはないでしょう。
それに対してSGコースは非英語圏の帰国生の持つ言語的アドバンテージが使えません。それに加え、国内の一般受験者と同じ土俵で戦うことになります。
そのためには、計画的な受験対策が必要です。一般的な受験生は5年生、場合によっては4年生から塾に通って受験対策を始めます。
現地で日本の受験勉強をせず、帰国後すぐに受験勉強を開始しても、対策にかけられる時間は多くはないでしょう。
学習塾ESCAの受験対策
学習塾ESCAでは、広尾学園小石川の入試、編入試験の対策を行っております。どのコースを受験するべきか、まだ分からないという方も、受験するコースから相談可能です。
通常の難関中学受験対策に加え、AGコース受験者には広尾学園で頻出のエッセイや物語文の英文読解、英文表現の対策を行います。
また、個別指導では授業時間の確保が集団授業に比べて少なくなってしまうため、自主学習の際にやるべきことをカリキュラムに沿って具体的に指示します。
学習塾ESCAのオンラインコースでは、海外常駐のご家庭へのオンライン授業も実施しております。
もし受験対策を現地にいる間にオンラインで行いたい、帰国してから受験までの対策を行いたいという際はお気軽にご相談ください。
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