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茗荷谷の個別指導塾ESCA【学習効率を上げるために書く回答】



茗荷谷の個別指導塾ESCAの岸田です。

今年も残すところ1ヶ月を切りました。

みなさま、日々の体調管理をしっかりと行いましょう!

さて、報告が遅れてしまいましたが、先日、関東国際高校にて講演会を行わせていただきました。

戦略的学習とはどういうものか、ということをメインテーマに、大学進学や海外経験、就職に至るまで、盛りだくさんの内容でした。

この記事でも戦略的学習の一部をご紹介したいと思います。

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<目次>

1.ダイヤログ学習


ダイヤログ学習という言葉を聞いたことがあるかもしれません。これは、日々の授業や学習の内容を、第三者に伝えるという手法です。講演会のたびに感じますが、毎回自分の考え方やアイディアをまとめ、図解し、プレゼンテーションとして人に伝えるという作業を通して、頭が整理され、新たなアイディアが生まれ、自分のするべきことが明確になります。

これは学習においても同じことが言えます。人に伝える、教えるという行為は、学習効率を上げるために重要とされています(ダイヤログ学習)が、これは以下の3つの要素を意識しなければ効果が半減してしまいます。その3つの要素とは、

①伝えたいことを体型的に整理する

②図や表で可視化する

③あやふやな部分を補う

小学校、中学校、高校などでもプレゼンテーションの機会は増えてきていますが、機会が多いわけではありません。しかし、よくよく考えてみると、問題を解くときに作る答案というのは、このプレゼンテーションの資料のようなものです。自宅学習であれば、自分自身への、または親御さんに対するプレゼンテーション、テストであれば採点する先生へのプレゼンテーション、友達に教える時には、友達に対するプレゼンテーションです。作業的に答案を作るのではなく、プレゼンテーションの資料だと思って答案を作成してみてください。

基本的なことですが、計算を省略する(自明なものを書く必要はないですが)、図や表を書かない、論理性がない、知識が不足している、このような資料が良い資料であるはずがありません。では、上記3要素を意識しながらどのように学習効率を上げていくのか。その具体的な手法を紹介します。

 

2.体型的に整理する


まずは体型的に整理するということはどういうことかを説明していきましょう。体型的というのは少し説明しにくい言葉ですが、感覚的にいうと、フォルダ分けやフローチャートを作るようなものです。

例えば、中学範囲の一次関数のxとyの関係式を導く問題を考えてみましょう。問われ方は様々ですが、「yをxを用いて表せ」「一次関数の式を求めよ」「xとyの関係式を求めよ」などが有名です。

一次関数の範囲に限定するならば、このような問われ方をした場合、まずは求める式をy=ax+bとするところから始まります(作文と同じで、一文目が書けないとなかなか続きがかけません)。文章題はちょっと違う解き方をするものがあるかもしれませんが、ほとんどの問題はこれで解けてしまいます。なぜなら、一次関数は全てこの形で表すことができるからです。

さて、求める式を表したところで、最終目標は未知数であるaとbを求めることなのですが、これも大きく次のように分けられます。

①通過する点の座標が与えられている

→x座標、y座標を求める式に代入する(通る点が2点あれば2点とも代入する)。

②aの値、傾き、変化の割合、xとyの増加量などが与えられている

→aに値を代入する(増加量が与えられている場合は、yの増加量/xの増加量でaの値を求める)。

③bの値、y切片、y軸との交点などが与えられている

→bに値を代入する

たまに、「x軸との交点のx座標が3であるとき」など、わかりにくい表現で問われることもありますが、アプローチとしては上記3つしかないと思っていれば、とたんに考えやすくなります。人間はわからないものに直面した時、選択肢が選択肢が無限にあると途端にやる気がなくなります。選択肢が絞られていた方が考えやすいのです。

 

3.図や表で可視化する


学習塾を始める前までは、図や表にまとめることは当然のことだと思っていたのですが、実は、図や表にまとめることはおろか、ノートに何も書かずに考える生徒が意外と多いのです。人間は視覚からほとんどの情報を取り入れていますが、文字情報では実際のイメージがつきずらいので、どうしても短期記憶にミスが起こりやすくなります。そうすると、問題文で与えられている条件一つ一つが繋がらずに、バラバラの情報になってしまいます。図や表でまとめると、一目で全体の条件が認識できるので、一つ一つの情報が繋がりやすくなりますし、次に何を求めればいいのかが分かりやすくなります。

具体的な例でいうと、以前記事で書いた「食塩水問題は表を使って解く」という方法もありますし、「利益の問題の解法」や、幾何の範囲であれば、問題で与えられた条件を図に記号として書き込むほうが圧倒的に早く、生きた情報として脳に取り込まれます。(例えばAB=ACという文章よりも、三角形の隣り合う二辺が図のように表されている方が、二等辺三角形になっているのが分かりやすい)


⒋タイポグリセミア化を防ぐ


よく、理解しているけどテストでできなかったとか、解答を見れば分かったとか、言い訳をしながらテストを見せてくる生徒がいます。実はこれ、分かっているつもりという、一番危険な状態なのです。テストでできなかった言い訳をすると気分が晴れます。「これさえ思い出していればできた」というのは、実はほとんどできないことに等しいのです。

タイポグリセミアという言葉をご存知でしょうか。最近少し有名になった言葉ですが、これは単語を構成する文字を並び替えても、最初と最後の文字があっていれば読めてしまう現象のことです。理解しているつもりというのは、ちょうどこのタイポグリセミアと同じような現象であるといえるでしょう。

本来は、ゼロの状態(白紙の状態)から全て自力で完成させることが重要なのです。何かをヒントにして思い出したものには全く意味がありません。ダイアログ学習の一番の意味はここにあるかもしれません。ゼロから全てを説明することができる、他の例を挙げて説明することができるというのは、実は一人では完結しにくいのです。なぜなら一人でぶつぶつ言っていても、分かっているつもりになっているだけですし、間違っていてもツッコミもありません。

人に説明する、解答をゼロから作る、という作業の間に、あやふやな部分を発見し、復習することを常に意識しましょう。そしてそのときに重要なのは、「忘れていることを覚え直すこと」です。例えば回答の途中でわからなくなって、答えを写すような時でも、解答を見ながら写すなんていうのは時間の無駄です。解答を見て、理解し、覚え、解答を閉じてから、答えを書くようにしましょう。一度で覚えられなければ再度解答を見て、覚えてから何度でもチャレンジしてください。

 

⒌まとめ


さて、今回はプレゼンテーションにかまけてこのようなことを書きましたが、もちろん、全てを完璧にこなす必要はありません。まずは自分にできることから少しずつ実践していきましょう。

上記を意識した回答を作るのが一番お手軽で始めやすいですし、もし時間に余裕があるようであれば、両親、友達、後輩に自ら教えに行くといいかもしれません。

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