Blog コラム
新中1、高1がスタートダッシュを切る方法
学習塾ESCA塾長の岸田です。
2月も終わる時期に差し掛かり、中学入試、高校入試もそろそろ決着がつき始めた時期かと思います。
やっと辛い受験期間も終了し、春からの新生活に心を躍らせているのではないでしょうか。
ゆっくりと休憩した後は、せっかく手に入れた新生活のスタートダッシュに向けて、効率良く準備を進めたいものですね。
「そうは言っても、何をすればわからない」という方は、是非以下の「準備としてやること」を参考にしてみてください!
■「あえて勉強」をして燃え尽き症候群を回避
私がオススメしたいのはずばり「数学」の勉強をすること。
せっかく入試も終わって、「あとは遊ぶだけ!」という時期。よりによって、なぜ「数学なんか・・・」と思う方も多いのではないでしょうか。
それでもこの時期に数学を学ぶことには、とても価値があるのです。
とはいえ、「言われたからとりあえず勉強する」というモチベーションでは、この時期に勉強することなど愚の骨頂。
やる気も出ませんし、あまり意味をもちません。
そこで、あえてこの時期に勉強する目的を明確にしておきましょう。
この時期に勉強する目的はズバリ、『燃え尽き症候群を回避するため』です。
あなたは『志望校に受かること』をゴールにしてしまっていませんか?
そうなると、合格した時点でいわゆる『燃え尽き症候群』の状態に陥ります。
あなたはやりたいことや目指す目標があって受験を行っているはずです。
受験はまだまだ続きます。さらに皆さんには、大学生活、社会人生活もあるというのに、志望校(中学、高校)に受かることがゴールになってしまい、合格した瞬間にやる気がなくなってしまう。
実はこれ、合格先に入学した後、「初めてのテスト」の時に気づくというパターンが多いです。
通常、入学後初めてのテストというのは、数学の根幹(式変形や計算)が範囲になります。
ここでつまずいてしまうと、その後の数学についていけなくなり、「やーめた」となってしまうのです。
かくいう私も、中学1年の1回目のテストでつまずき、挽回するのに非常に苦労しました。
逆に、1回目のテストで成績が良いと、その後の勉学のモチベーションをあげることができます。
だからこそ、時間に余裕がある今、基本的なことを見直すという目的を持って勉強をすることで、周りに差を付けるスタートダッシュが叶うようになるのです。
当塾でも休みの時期を利用した復習、先取りの授業をおこなっていますが、ここで頑張れるかどうかが、その後にかなり影響してくるのを実感しています。
それでは実際に、数学の中でも「何をどう勉強するのが良いか」を見ていきましょう。
■新しい計算ルールや概念を覚える
中学や高校に上がると、まず計算につまずきます。
新しい概念を含む計算が出現します。
例)中1の場合・・・「マイナスの数」「文字式」など
この新しい概念や計算ルールというのは、そこまで難しいものではありません。
しかし、ここで勉強の苦手な生徒の多くがつまずいてしまう。
それは、以下の二つの理由があるからです。
①授業スピード
中学や高校に上がったときの最初の授業というのは、授業内容が簡単なので、進度が非常に早いです。特に、中学受験で進学するような中高一貫の中等部や、中高一貫校に高校から入ってきた外部生クラスなどは、これまでとは全く違った授業スピードに面食らうと思います。
②不十分な定着
中1、高1の最初の単元は、内容としては非常に簡単です。理解することは簡単ですし、公式や式変形の方法を見ながら問題を解けば、ほとんどの問題は解けます。
解答解説の意味がわからないということも少ないでしょう。
故に、「理解したつもり」になり、繰り返し練習を行うという必要性をあまり感じないのです。
結果的に、①の授業スピードの早さもあいまって、十分に定着がなされないまま最初のテストを迎えることになります。
上記の理由から、「入学後最初のテストは最初のつまずきに繋がりやすい」のです。
遊んだりゆっくりする時間も大切ですが、燃え尽きている場合ではありませんね。
皆さん状況はさまざまです。
・受験がひと段落し、しばらく勉強とは距離を置きたいという人
・これまで勉強の習慣がなかったので何をすればわからない人
繰り返しますが、やる気がない、何をすればいいかわからない2月後半から3月は、新生活の明暗が分かれる時期です。
「分かりました!落ち着いたら勉強再開します!」
という人の中にも、具体的にどのような勉強をすれば良いかわからない人も多いと思うので、ここからは具体的な勉強法について書いていきます。
■おすすめ問題集と具体的な進め方
2月、3月の勉強では、難問など解く必要はありません。
この時期に大切なのは、中1、高1の最初の単元の計算練習を行うこと
それも、問題集を1周するだけでは意味は全くないので、最低3周は同じ問題集の計算問題を繰り返し練習してください。
問題集を選ぶ時に重要なのは、「問題が多く載っている問題集」かつ、「計算の単元に絞ってある問題集」を選ぶことです。とりあえず3月中の計算練習に使うだけの問題集ですので、これで充分です。
学校や塾ですでに中1用、高1用の問題集をもらっているのであれば、そちらを利用してもかまいません。
個人的にお勧めするのは、以下の問題集です。(クリックするとリンクが開きます)
<新中1用>
・できた!中1数学(計算)
→問題数、難易度などバランスがいい
・中学10分間基礎ドリル(文字と式)
→全体の量が少ないので、勉強時間の確保が難しい生徒にオススメ
・すたつま
→難易度は優しめ。勉強が苦手な生徒にオススメ
・かずお式中学数学ノート(文字と式)
→例題解説が丁寧。問題数、難易度もバランスが良いが、レイアウトが少し見づらい。
<新高1用>
・改訂版 基礎数学演習
→学校問題集以外では計算問題が多く収録されている問題集が少ないが、これは量的にちょうど良い分量。
・カルキュール数学1A
→初心者には少し難しめかもしれないが、これが完璧にこなせれば共通テストなどで計算に困ることはほとんどない。
具体的な進め方は、該当範囲を少なくとも3周することです。
そのため、問題集には答えを書き込まないで、ノートに問題を解くようにしましょう。
該当範囲は、新中1であれば、「文字式の計算」と「文字式による表現」あたりまで。
新高1であれば、「一次方程式」から「一次不等式」あたりまでを目安に周回するのがオススメです。。
新高1で中学範囲の数学に不安を持っている生徒に関しても、上記の範囲は復習にも最適です。
まとめ
中学生、高校生に上がったばかりの時期は、その後の勉強のモチベーションに直結する重要な時期です。
新中1、新高1の皆さんは、勉強がひと段落してのんびりしたい時期だと思います。
もちろん、4月からの新生活に備えて英気を養うことも大切ですが、ほどほどに。
周りが油断している今こそ、差をつける絶好のチャンスです。
学習塾ESCAでは3月から新学年に向けた復習、先取りの授業も行っておりますので、無料体験と合わせてぜひお問い合わせください。
合わせて読んでいただきたい過去記事
「数学を伸ばしたい人必見 計算と暗記を見直そう」
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