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【成績が伸びない人必見】やってはいけない非効率な勉強法(英語/数学)


茗荷谷、成城学園前の学習塾ESCA塾長の岸田です。
季節も6月に入り、五月病もそろそろ抜け出してきた時期かと思います。
新しく中学、高校に入学したみなさんは、初めての中間試験が終わったあたりかもしれません。
テストの点数が思うように取れなかったという人は、自分の勉強法を見直す良い機会です!
まだまだ1年は始まったばかり。ここからライバルに差をつけましょう。

本項では特に、勉強しているけど結果が出ない、という悩みを持った方向けの内容です。勉強しているつもりなのに成績が伸びないと、モチベーションが下がり、勉強が嫌になってしまうという悪循環に陥ります。

成績が伸びないと悩んでいる人は、自分の勉強法と照らし合わせてみてください。

 

 

1.やってはいけない勉強法(前提条件)


この記事を読んでいる方は、「効率的に勉強したい!」と思っている人が多いと思います。

しかし、勉強法を改善し、効率的に勉強する前に、まずは勉強時間が十分確保できているかどうかを確認してください。

誰しも楽に、効率的に、短時間で学力を上げたいと思っていると思います。しかし、学問は客観的な事実として教えることはできても、学び方は主観的な感覚で自らの経験の中で身につけることも多いのです。

例えば、効率的な暗記方法を教えて!と言われたとします。この時、成績を伸ばすための具体的な作業を教えることはできますが(暗記法については「効率的な単発知識の暗記法」などをご参照)、暗記する感覚というのはなかなか言葉で表すことは難しいのです。

よって、自分で「覚えるっていうのはこういうことか」という感覚を掴まなければ難しいのです。ですので、極端な話ですが、1日30分しか勉強しない受験生に効率的な勉強法を教えても、よほどの天才でない限り、その子の成績は伸びないでしょう。

ある程度の「量」の中から「質」は生まれてきます。

ぜひこの記事を読み進める前に、自分自身の勉強量を見直してみてください。

 

 

2.やってはいけない勉強法(英語編)


英語は文系、理系を問わず必ず学習しなければならない科目です。苦手だからといって勉強しないわけにはいきません。

また、英語は比較的点数が安定する教科なので、これが合格点の礎となります。逆に落としてしまうと挽回することが困難な単元でもあります。

では、一つずつやってはいけない勉強法を見ていきましょう。

 

①一度覚えた単語を覚えたものとして繰り返し復習しない


人間がものを覚える際、脳は全ての情報から覚えるべき情報をピックアップしていると言われています。なぜなら目に映る全ての情報を脳にインプットしてしまうと、脳のメモリが全く足りなくなってしまうからです。

ではどのような情報が捨てられてしまうかというと、もちろん重要ではない情報です。重要の定義は難しいところですが、大きく分けると以下の2点です。

  • 接する頻度の多い情報

  • 興味関心のある(アウトプット先が決まっている)情報


このうち、興味関心のある情報というのは主観的な感覚なので、効率の良い暗記法を教えて!と言われた時にうまく感覚を説明することができません。自分で量をこなして暗記の感覚を掴まなければならない部分です。

しかし、接する頻度であれば、ある程度自分でコントロールが可能なはずです。一度覚えた!と思ってそのまま復習しなければ、それは重要ではない情報と判断され忘れて行きます。

また、覚えていると思っている単語でも、高頻度で接することによって、知識を取り出すことが簡単になるので、問題を解く際に脳のメモリを節約することにもつながります。

※暗記と脳のメモリの関係については「暗記との向き合い方」をご参照

 

②問題を解かずに和訳と英文を同時に眺めている


単語を覚えるときも長文を読むときも、和訳と英文を同時に眺めて勉強した気になってしまっている人が見受けられます。後述する数学にも言えることですが、これではインプットばかりになってしまい、解答や和訳が再現できるかどうかがあやふやです。

特に単語を覚えるときなどは、注意が必要です。

単語やその他の知識を覚えるときは、まず短期記憶に入ります。短期記憶に入った知識は、寝ている間、または複数回知識に接することによって、長期記憶として定着します。このとき、①でも述べたように、覚える必要のない知識というのは脳のメモリを節約するために捨てられてしまいます。

答えと問いを同時に見るという行為は、「この知識は答えがくっついてるから覚えなくてもいいよ」と脳に認識させているのと同じです。最近では板書もスマホの写真で撮影するため、暗記力が低下している(デジタル健忘症)というのも、脳が「どうせ写真があるから覚えなくてもいいだろう」と認識してしまっているのです。

ですので、必ず本当に覚えているかどうかは、テストによって(答えを隠して)アウトプットしながら確認するようにしてください。

 

③覚えていると腹を括って確認しない


覚えているということは、どのようにして定義されるでしょうか。例えば、like  好き という英語と和訳を同時に眺めていたとして、いつ覚えたという状態になるか分かる人はいないと思います。

覚えているという状態は、必要な時に短時間で取り出せて初めて確認できる状態を言います。ですので、眺めているだけで確認のためのテスト(アウトプット)をしなければ、効果は半減してしまいます。

先ほども述べたように、アウトプットすることで脳は「この情報は使用頻度の高い重要なものだ」と認識してくれます。知識は脳から取り出すことも重要ですが、アウトプットを何度もすることによって、脳から知識を取り出すスピードも上がっていくのです。

ぜひ、眺めるだけの勉強とは決別してください。

 

④一つの単語に執着する、時間をかける


勉強に不慣れな生徒に英単語を覚えてというと、一つの単語を完璧に覚えてからでないと次の単語に取りかかれないという子が散見されます。

何度も言うように、覚えるには対象の知識に高頻度で接することが重要です。一度に接する時間が長くても、暗記には非効率的ですし、何より時間がかかるためモチベーションの低下につながります。

また、一つの文章や単語に固執することで、もう一つ厄介な問題が出てきます。それは、単語や文章が一つ一つの独立した知識になってしまい、英語(言語)特有の全体の流れというべき感覚が身につかないということです。

これでは、せっかく単独の単語や文章問題が解けたとしても、長文になると途端に時間がかかったり、難しく考えて正確性を失ったりしてしまいます。

実際に、英語は単語ごとの習熟度を上げて、英文に慣れてしまえば特に単語量や熟語量がなくても長文問題を解くことができます。(実体験済みです)

ぜひ、英語の流れを体得するためにも、一つの問題に時間をかけないよう心がけましょう。

 

 

3.やってはいけない勉強法(数学編)


塾にくる生徒の大半が躓いているのがこの数学です。数学は文系の人にとっては大学受験に必須ではない科目ですが、算数まで含めると、中学受験、高校受験までは必須ですし、文系の人も大学以降で学ぶ可能性があります。

しかも、近年は難関大学と言われる私立文系学部においても、数学受験が可能なところも増加傾向にありますし、数学を必須とする文系学部も出てきています。大学の文系受験に関しても、数学は武器になるということです。

また、社会に出てから必須の能力である、「論理的思考」を学ぶための非常に重要なツールですので、ぜひ文系の方も数学を得意科目にしてください。

 

①回答に詰まった時にジッと考える


数学が苦手な生徒が特にやってしまうのがこのじっと考えるという行為です。特に近年は、暗記よりも考える力が重視される世の中であるため、ジッと時間をかけて考えることが学力の向上につながると勘違いしている人が多く見受けられます。

実は考えていると思っているその時間のほとんどは、脳はあまり働いていないという研究があります。ですので、本来はわからない問題に関してはすぐに解答を見て、理解した後にゼロから解答を再現できるかどうを確認するという作業を行うのが一番効率的です。

しかし、これだけでは単なる暗記になってしまいます。そこで、問題が解けない場合は以下の場合に分けて対応してください。

  • 問題は解けないが、作業としてやることは残っている
    これは、問題が解けず、道筋もわからないが、とりあえず式変形をしてみよう、文字で置いてみよう、など「やることがある」という状況です。このような場合は例え問題が解けなくても、すぐに解答を見る必要はありません。

  • 手が全く動かない
    この場合は、式変形や定義など、基本的なルールが覚えられていない可能性が非常に高いです。やることがなく、5分手が止まったら大人しく解答を確認しましょう。それは考えているのではなく、ぼーっとしているだけです。


 

②計算演習をおろそかにする


まず自分の周りの数学ができる人を思い浮かべてください。その人は計算が遅いでしょうか。数学ができる人で、計算が遅い人を見つけ出すのは困難であることがなんとなく理解できると思います。

私もある程度教育に関わって久しいですが、数学の成績が良い生徒で、計算が遅い人は見たことがありません。しかし、計算は意識しなければ演習不足になりがちです。なぜなら、理解自体は容易なので、授業で扱う時間は短く、どんどん先に進んでしまうからです。

また、理解はできてしまうので、授業中の練習問題はなんとなく解けてしまいます。なんとなく解ける=できるという勘違いが起きやすいのも、計算演習が不足する原因の一つです。

解けるといっても、習熟度(どれだけ意識せずに解けるか)や、スピード、定着度は1度の演習では身に付きません。これを放置してしまうと、いざ計算が必要な時に覚えていなかったり、正確性を欠いてしまうことに繋がります。

必ず意識して計算演習を行うようにしましょう。

 

③定義、定理、計算法則を覚えずに問題を解く


数学の成績を上げようと、闇雲に問題演習をしよとする生徒がいますが、ちょっと待ってください。問題演習を行う前に確認しますが、その単元で出てくる(またはこれまでに学習した範囲の)定義、定理、式変形は頭の中に入っているでしょうか。

学問の中でも特に数学は、人間が作り出したものです。人間が作ったものには必ずルールが存在します。例えば、将棋やオセロ、その他ボードゲームを行うのにルールも知らないのでは話になりません。定義や定理、計算法則というのは、そのルールにあたるものです。

これらが頭に入っていないと、先ほども述べたとおり、わからない問題に出会った時に手が止まってしまって何もできなくなってしまいます。白紙解答は教える側からしても、自分自身にとってもフィードバックが困難(何がわかっていて何がわかっていないかの分析)なので、この辺りはしっかりと覚えてから問題に取り組んでください。

 

④解答を写して満足する


最も陥りやすく、最も危険なのが、この解答を写して満足するという行為です。この状態に陥ってしまう原因としては、以下のようなことが挙げられます。

  • 解答を見た後にゼロから(白紙状態から)解き直さない
    →再現性が確認できない

  • 解けた問題として認識し、数日後に復習をしない
    →接する頻度が低く、定着しない


この状態に陥ると、勉強した気分にはなれますが、テストで点数は取れないでしょう。白紙の状態からだと記憶のきっかけが出てこない、解けたとしても時間が全く足りないなど、再現性を含めて解法を定着させていないと、思わぬ得点ロスをすることになります。

必ず解答を確認したら、自分でゼロから解き直す、数日後に復習するということを習慣にしてください。

 

 

4.まとめ


いかがでしたでしょうか。自分の勉強法と見比べてみて、当てはまっているものはありましたか?今回は数学と英語にフォーカスを当てて解説しましたが、他の教科の勉強にも通じるところは多々あります。

主観的には自分の勉強法が効率的かどうか分かりにくいものです。学校や塾の先生、友達などと、一度自分の勉強法について確認してみることも良いと思います。

学習塾ESCAでは、勉強法から試験対策、受験まで、個別指導の特性を生かし幅広く指導しています。レベルは関係ありません!現在の勉強に悩んでいる方は、無料相談、体験授業を行っておりますので、ぜひお問い合わせください。

他にも勉強法が知りたい方は過去記事からどうぞ。
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